『きのう何食べた?』ついにケンジを実家に!?ふたりはこの山をどう乗り越えるのか?

 疲れた週末の癒し、飯テロ番組『きのう何食べた?』11話がオンエアされた。

 師走のある土曜日。実家に帰った筧史朗(西島秀俊)は、久栄(梶芽衣子)がやけに穏やかなのが気になる。なにかあるのでは…その予感は的中。

 正月に矢吹賢二(内野聖陽)をうちに連れてくれば、と言い出したのだ。しかし史朗にはまだ迷いがあり、その言葉に即答できなかった。

 帰宅した史朗は、クリスマスを前にソワソワする賢二に、今年のディナーは小日向大策(山本耕史)、井上航(磯村勇斗)を招いて4人で過ごそうと提案する。

 最終回まであと一話。あと……一話。こんなに悲しいことってあるだろうか。週末の癒し。毎週かわいいケンジとシロさんの美味しいごはん。その時間が失われるなんて日本の損失だ。2期を待っている。

 今回は、年末が近づいてきた12月。実家で母ととんかつを揚げるシロさん。家で揚げ物って、3人以上の家族がいないとなかなかやろうっていう気持ちになれない。揚げる手間と片づけとかを考えたら買ったほうが楽だと思うのも分かる。

 大人になって母と一緒に手作りしてみて自分の料理へのこだわりや、ルーツを再確認するシロさん。結局小さな頃から食べ続けていた料理がどうしたって基礎となる。

 そんな両親との食事中に、爆弾を落とされたシロさん。ゲイに全く理解のない両親が正月にケンジを家に連れてこいと告げたのだった。

 まさかの展開に思い悩むシロさん。そんな中、小日向・ジルベールカップルからクリスマスパーティーを一緒にしようという誘いが持ち掛けられる。

 出費を抑えるために宅飲みだが、ケンジは楽しそうに家を飾り付けてその日を待つ。メニューは毎年おなじみの数々だがやっぱり美味しそうだ。

 やはりジルベールワタルはかわいい。全然さりげなくないケンジからの指輪の見せつけや、カロリーの高すぎるご馳走にイライラしつつも、ガツガツ食べてしまうジルベールのかわいさを表現する磯村勇斗すごい。かわいい。ちょっとあざとくやってるけどそこが良い。

 明太子ディップが美味しすぎて、でも美味しいって素直にいうのが悔しくて無言でパクパク食べてるのがたまらん。その気持ち分かる。

 そして、「あなたのおうちの成城石井と呼んでください」というセリフをドラマでも聞きたかった小日向さん。素敵なシャンパンとワンホールのキルフェボンのケーキを持ってくる小日向さん、さすがだ。

 楽しい夕食の後、話題は年末の過ごし方について。ここまでケンジに年末の実家行きの話が出来ていないシロさんは意を決してこのタイミングでケンジを実家に連れていくつもりであることを告白する。

 自身がゲイであることを悩む人がいる。世間に偏見があることだと分かっているが、それが実の両親なのはどれほど悲しいことだろう。

 大人になればなるほど、親の気持ちが分かってくることがある。自分の子供が、普通とは違う嗜好を持っていたことを知ったときの気持ちを想像してみたシロさんの気持ちは、どうだっただろう。

 確かにそれは悲しい出来事なのかもしれない。家族に分かってもらえない自分自身。だけど少なくともシロさんの隣にはいまケンジがいて、毎日平凡だが幸せな日々を送っている。それを両親に知ってもらうために、シロさんはケンジを実家に連れていくことに決めたのだと涙ながらに皆に語るのだった。

 来週は最終回。シロさんがケンジを実家につ入れていき、両親と対面する。ゲイに偏見のある両親とどのような会話を繰り広げるのか。

 傷つくことは多いかもしれない。だけど、ノンケでもケンジとシロさんみたいな関係になれるカップルは数少ない。大好きなふたりがこの山を乗り越えられますように。

 ああ、最終回。悲しい。終わらないでー!
(文=三澤凛)

きのう何食べた?

きのう何食べた?

たのむ!続編を!!

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