『さらざんまい』怜央の歌う「さらざんまいのうた」が胸を打つ…事件だらけだった第十皿レビュー

 目が離せない幾原邦彦ワールド。『さらざんまい』の第十皿目がオンエアされた。

 一稀はカワウソ帝国のアジトに再び潜入することを決意する。その直後、玲央によってケッピが拘束されてしまった。ケッピと玲央、そして真武の知られざる秘密とは…?一稀は皿を取り戻し、燕太を救うことができるのか―?

 今回は事件が多すぎた……。先週は久慈兄弟のエピソード中心であったが、今回は謎の警官・怜央と真武のエピソードに一旦の終止符が打たれた。

 燕太の命を救うまでのタイムリミットが迫る中、一稀が希望の皿を取り返しにいこうとするところに怜央が現れる。ケッピと知り合いのようなやり取りをするが、それはもともと彼らは河童でケッピの臣下だったというのだ。一体何がどうして彼らは敵対するようになったのか。お互い大事なもののために皿が必要であり、共にエレベーターに乗りこむが……。

 怜央は変わってしまった真武を受け入れることができず、その気持ちも直接真武に伝える。どうせ真武は変わってしまった人形で感情などない、何を言ってもいい、と思っていた。しかし、真武に埋め込まれていた機械仕掛けの心臓は怜央への愛を口にすると爆発するように設計されていた。愛する怜央の側にいるために、怜央を守るために、心にもない「俺は怜央が嫌いだ」と言わされたところを、怜央に聞かれてしまったのだった。

 なんというすれ違い。お互いがお互いを一番に想い合っていたのに、カワウソの策略にまんまとはまっていたふたり……。

 真武の欲望に触れることを望んだ怜央が、ケッピにより河童になったシーンが今週のハイライトだった。ひとり河童になった怜央が、いつもは一稀たちが歌っていた「さらざんまいのうた」を歌い上げるシーン。鳥肌が立った。歌う人が変わるだけでこんなにも曲のテイストが変わるのか。

 ふたりのさらざんまいのポーズも胸アツだった。その後に待っていたシーンが悲しくとも、ふたりの誤解が解けて良かった。真武が最後に怜央への気持ちを告げて爆ぜた後、怜央も命を落とす。その犯人は兄を亡くした久慈だった。

 また再会した三人。しかし、一瞬でその再会は終わってしまう。黒ケッピの元に下った久慈を取り戻すことはできるのか。残り2話。どう話がまとまってい行くのか。来週が待ちきれない。
(文=三澤凛)

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