“生涯ドルヲタ”ライターの「アイドル深夜徘徊」vol.29

勇敢な魂が挑む自由への闘い――眉村ちあき 3rd ワンマンライブ~東京湾へダイビング!~レポート

 続いて、「私、2,000人も集めてすごい?」と問いかける彼女。会場からのリアクションを聞いて、5曲目の「ほめられてる!」へ。途中、会場に向かって「ハゲばっかり!」と言葉を投げる。しかしこれは、彼女なりの褒め言葉なのだ。なぜなら、彼女はハゲが大好きだから。

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ワイヤーに吊るされてのパフォーマンス

 曲が終わって、一度袖にはける。続いての「ナックルセンス」で登場した彼女は、ステージ上で宙吊りになって歌う。結構な高さまで上がっていたが、とにかく彼女自身は楽しそうだ。

 ステージに降りて、次の曲は、「スクワットブンブン」。始まる前に、客席に向かい振り付けの説明を行い、全員でスクワットをするという、一体感を感じられる曲だ。

 この曲の途中で登場したのが、透明なゴムボート。客席にボートが現れると、眉村がその上に乗り、客がそれを運んで中央ステージまでリレーするという趣向。なるほど、それで花道がなかったのかと納得したが、大きな規模のライブでは、なかなかできないこの演出。ファンの多くも、間近で彼女を見られたし、本人もご満悦の様子だった。

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中央ステージへはゴムボートに乗って

「MC マユムラ」を歌って、先ほどと同様ゴムボートでメインステージに戻る。9曲目は「コカコ○ラのスリッパ壊れた」。そして、ギターをかき鳴らして歌う「おじさん」。

 想いを寄せる「おじさん」が、自分のことを子どもにしか見てくれない。転勤で会えなくなるおじさんへの想いを、これでもかとぶつける切ない歌声に、胸が締め付けられる。先ほどまで恐竜に乗ったり、宙吊りになったりしていた人とは思えない、この振り幅こそが眉村ちあきなのだ。

 一度袖で衣装をチェンジし、ステージに戻って歌うのは、「ピッコロ虫」。最初の部分はアドリブのようだ。スタッフの様子だったり、アリーナツアーをやりたいという夢だったり、ファンへの感謝の気持ちだったりを、メロディーに乗せて歌う。本当にアリーナツアーを実現させた時、彼女は客席に飛び込むだろうか。メジャーになっても、今の自由さと、観客との距離の近さは保っていて欲しいと思う。

 続いての「荻窪選手権」は、曲の途中の「月が~出た出た 月が~出た♪」の部分で、客席にいるハゲた人の頭を、木魚よろしく叩くのが恒例となっている。今回はどんなことをするのかと見ていると、ステージに登場したのは、ミュージシャンのスギム。もちろん彼もハゲている。そんな彼が宙吊りにされ、この曲のクライマックスとなった。

 この“ハゲいじり”、ともすれば、「差別だ」「マナー違反だ」と糾弾されかねない世の中だが、彼女の弱者いじりには、しっかりとした愛情があるのだ。ハゲもデブもおじさんも、安心して彼女のライブに足を運ぶといい。

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ファンの上に立ち上がって歌う

 続いての「I was born in Australia.」の時も、ハゲのおじさんは吊られたまま。恐竜もまたステージに出てきて、本人は客席に飛び降りてくる。会場がどんどんカオスな状態になっていく。

 タイトルからして意味不明な「おばあちゃんがサイドスロー」では、おばあちゃんに扮した男性が2人登場し、眉村とともに、サイドスローの振り付けをする。実にシュールな光景だ。確実に会場の空気を掴みながら、ライブはクライマックスへと向かっていく。

「スーパーウーマンになったんだからな!」「開国だ」「ツクツクボウシ」とキラーチューンが続き、「奇跡・神の子・天才犬!」で、再びゴムボートで客席へ。この頃には、客席の一体感がすごかった。

 中央ステージに立った彼女が話し始める。

「最後の曲は、みんなの顔を見て歌う……変な顔ばっかり!」
「本当に一緒に住みたいと思ってる。ゲストハウスの計画も順調だから」

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