VR風俗は本当に実現するのか? その夢に人生を賭けたい
2019.06.08
今年か来年か、あと数年かかるのか――。とにかく、「VR風俗」はもうすぐ本当にやってくると信じてやまない。
昨年の盛り上がりを見ていたら、もう今年にはVR風俗が実現しそうに思えた。なので年末に『SPA!』(扶桑社)で「今年のエロゲー」についての総括コメントを求められた際、もうエロゲーどころじゃない……VRだと怒濤の勢いで話した。
そして今年。VRを体験したことのある人から、けっこうな割合で「これの風俗ができるんじゃない?」という言葉を聞くようになった。それがどんなものになるかは、大抵想像ができる。いくつかあるアダルト系のツーショットチャット。パソコンにカメラをつないで、画面の向こうの女の子が脱いだり色々してくれるヤツ……とか、FC2の“アレ”みたいな形になるのだろう。
技術的にはもうOKじゃないか?
いや、できるだろう。お互いにVR機器を装着した人同士が、一人であえぎながら視覚をはじめとするあらゆる感覚を研ぎ澄まし、頭の中でイメージを膨らませながら相手と身体を結合させて、現実と変わらないセックスを行うくらいは。
あちこちで聞いて歩いているが、まだハードルはある。最も問題になるのは、アバター同士とはいえ、人と人とのコミュニケーションであるということ。アバターなので現実の性別は関係ないとしても、プロの風俗嬢として振る舞うことができる人は限られる。ビジュアルがどんなにかわいくてエロくても、アンアンいってるだけなら興ざめだ。
それでも、VR風俗の実現に向けて熱い情熱を注ぐ人は数限りない。すでに「いったいどうやったら実現できるのか」、その夢に挑んでいる人にも取材は始めている。
もしかしたら、今年の年末にはみんなアバター同士で乱交パーティーとか開いているかも。まだ、その希望は確実にある。
(文=昼間たかし)