バーチャルYouTuberにお金回っていない問題 芸能事務所みたいなのはあるけど……

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 昨年からバーチャルYouTuber(VTuber)を手がける企業が増えている。先駆けとなった「キズナアイ」の成功を見て、雨後の筍のように次々現れているという構図だ。 

 VTuberが激増する中で目立つようになってきているのが、「VTuberの事務所」という新たな業種だ。バーチャルタレントなのに事務所というのもおかしなものだが、中の人がいることを前提にマネジメントを行っているのである。要は、VTuberのための芸能事務所というわけである。 

 ネット上で検索すれば、VTuberの事務所はいくつも見つかるし、オーディション情報も手に入る。VTuber事務所とはなっているが、中の人である売れない声優やアイドルにしてみれば、のし上がるための新たな手段となっているのである。 

 でも、ここで疑問が起こる。売れない声優にしろアイドルにしろ、ある程度お金を稼ぐ方法はある。リアルのイベントを開催したり、グッズなどを販売をしたりすればいいのだ。では、有名VTuberと違って企業絡みの依頼もなさそうな無名VTuberはどうやって稼いでいるのか? 

「まったくお金にはなっていませんよ」 

 そう話すのは、業界事情に詳しい技術者。企業とのコラボなどに頻繁に登場する一部を除けば、VTuberはまったく収益化できていないという。 

「それでも事務所ができてお金が回っているように見えるのは、まだ開発したい企業が多く、それを受注する企業がいるからです。つま、業界内でお金が循環しているだけで、事業を行って収益を稼いでいる企業は少ないのです」 

 まさに自転車操業ともいえる構図。これも、VTuberが定着するために通らなくてはいけない道筋なのか。 

(文=大居候)

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