売れないのにメルカリに出品される御朱印 なぜ彼らは売れると思っているのか?

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フリマアプリ「メルカリ」での検索結果

 令和元年になって1カ月あまり。あちこちで御朱印の話題を目にする。残念ながら、あまりよいニュースではない。御朱印をめぐるマナーの問題ばかりである。

 令和初日に御朱印をもらおうと、明治神宮に参拝者が殺到し数時間待ちの行列ができたニュース。それはまだいい。とてつもなく嫌な気分になったのは、浅草神社で5月17日から3日間にわたって開催された三社祭で、限定の御朱印の配布を取りやめたというニュースだ。

  いくつかの報道では、4月末から平成と令和の新旧元号の入った元号を求める行列ができ、待たされたりした人が「こっちは客だ」と罵声を浴びせたりするといった参拝者のマナー違反が原因だという。さらには、そうして得た御朱印がネットで売買されていたのである。

 いま、原稿を書きながらフリマアプリ・メルカリで「御朱印」と検索してみると、いくつもの御朱印が出品されているのが見つかる。中には各地の神社の御朱印や御朱印帳をいくつも出品しているユーザーがいる。 見たところ、関東各地の神社を巡って御朱印や御朱印帳を集めては、売りさばいているようだ。

 ほかのユーザーを見ても、御朱印そのものはあまり売れていない。ただ、御朱印帳は数千円で売買されているのが目につく。

 筆者は「なんてバチあたりな」と、恐れおののく。信仰心が篤くなくとも、それはやってはいけないこと。オカルトではなく、必ず自らに災いがふりかかるだろう悪事だと思う。

 もちろん、そこまで深く考えなくてもいい。もっとシンプルに神社お参りすることの意味、その神社がどういうものなのか、そして時間を割いて御朱印を書いてくれる神社の人への感謝の気持ちが少しでもあれば、こんなことはできないはずだ。

 ここで思い出すのが、数年前に御朱印帳をネットで売買されたことに触れ「もう来ないで下さい」とツイートし話題になった、茨城県の八坂神社のことである。 ふと、この話題に心を惹かれた筆者は神社を訪ねて宮司さんに話を聞いた(参照記事/日刊サイゾー)。

 そこで知ったのは、単にネットで売られたから怒っているのではないということ。……素直な気持ちを記した筆者のルポに宮司さんも感激してくれたのか、いまだに神社のTwitterのトップには記事のリンクが貼られている。

 このツイートがRTされているうちは、まだまだ神社の存在する意味を知っている人はいるのだと思いたい。

(文=昼間たかし) 

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