今週の週刊少年ジャンプ(集英社)もう読んだだろうか。今週から『トーキョー忍スクワッド』の新連載が始まった。
2049年、東京。
政府が打ち出した「ガラパゴス改革」により、 ロシア・中国・アメリカと日本を繋ぐハイパーループが開通。 グローバル化を意図したその政策は 東京を世界一の犯罪都市へと変えた。
犯罪率の上昇に伴い、 裏社会では戦国の世から続く奴らの存在が認知され始めた。
それが―忍。
この作品は田中勇輝が原作、松浦健人がマンガを手がける。田中勇輝は以前同タイトルを増刊号に読み切り版で掲載。今回は原作者としての登場だ。
作品ジャンルは「近未来忍アクション」。ジャンプの忍といって世界中の人の頭には『NARUTO -ナルト-』が浮かぶだろう中、忍を持ってきたのはそれだけの自信があるからか。
漫画担当の松浦の画力が高く、キャラクターそれぞれが目を引く。アクションシーンにも華ああり見ていてワクワクさせられた。新連載に力が込められているのが強く伝わってくる。このクオリティの絵が毎週続くとなると、かなり期待が持てそうだ。
しかしストーリーとしては、1話の中に作品の要となる人物を登場させ、主人公・仁の力や、忍についての説明などを盛り込んだためか、必要なものはそろっているけれどどこか引っかかりが少なく感じた。
この作品のこれからを期待させるワクワク感や、これはどういったことなのだろう? という興味を持つには至らず、忍が主人公であるというハードルの高さや近未来の設定をどう活かすのかなど少し意地悪な見方が勝ってしまう。
NARUTOと違って現代日本と地続きになった世界観。「ジャスティン・ビーバー」など30年後の世界にも名前を残しそうな人名が出てくるあたり、現代からこういった未来が起こうると思わせたい部分もあるのだろうからそこをどう活かすのか。
この世界での「忍」とは、忍法を取得すればなれるとのことだが、一般人は忍に関わるなと言われているらしく、果たしてどんな存在なのか。また、仁の率いる鳴海會とは??
エンの持っている【忍法帖】を巡ってのバトルが今後も続くのだろうが、この作品が本当に見せたいのはどこなのか? 見せ場が多すぎて逆に大渋滞した感のある第1話から、どう展開していくのだろうか。
連載開始前から原作者の過去ツイートが波紋を呼んでいるが、その発言の通り面白い作品を産み出して欲しい。これからの「トーキョー忍スクワット」の展開に期待している。
(文=三澤凛)
『トーキョー忍スクワッド』高い画力が生み出す迫力のアクションシーン!”忍”というテーマであの作品を越すことができるか!?期待作の連載開始!のページです。おたぽるは、漫画、マンガ&ラノベ、作品レビュー、集英社、週刊少年ジャンプ、ジャスティン・ビーバー、NARUTO -ナルト-、トーキョー忍スクワッド、田中勇輝、松浦健人の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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