『さらざんまい』3人の関係は一体どうなるのか!?衝撃のラストが胸を打った八皿目レビュー

 目が離せない幾原邦彦ワールド。『さらざんまい』の八皿目がオンエアされた。

 仲違いしてしまった一稀と燕太。ふてくされた燕太が街で偶然出会ったのは、悠の兄・誓だった。指名手配がかけられた誓は、玲央と真武の包囲網から逃げ切れるのかー?それぞれの想いが交錯して明かされる、大切な記憶とは…?

  本編が終わって、取り乱したままとりあえず「さらざんまいのうた」と「カワウソイヤァ」と「まっさら」をダウンロードした。各配信サイトから先行発売されている。

 先週、まさかの燕太の犯行が発覚した。かわいさ余って憎さ百倍から来た行動と捉えればいいのか…‥。とにかく先週やっと3人が仲良くなったと思ったのもほんのつかの間、一稀と燕太は仲たがいしてしまう。久慈は兄の誓と町を出ていくことに決めるなど、3人の関係に完璧にヒビが入ってしまう。

 一稀は先週までニッコニコの天使のような笑顔だったのに、燕太に向ける顔がひどく病んだ顔になっている。メンヘラな彼女みたいな顔になっていた。「燕太のせいで久慈の願いがかなわなくなったんだ、お前のせいだ」と燕太を責める一稀。……いつからそこまで久慈のこと好きになったのだろうか。ゴールデンコンビの燕太に絶交を言い渡し、涙をポロポロとこぼす一稀は、もしかしたら昔のことを覚えているのか。

 昔、久慈が大事なものを捨てたときに出会っていた一稀。ずっと大事にしていたミサンガは、そのとき久慈が一稀に渡したものだったのだ。そのミサンガをちょっと前までは燕太がずっと一稀に渡そうとしていたのだ。なんというループ。

 始まりは久慈と一稀。そこから一稀と燕太がゴールデンコンビになって、久慈が戻ってきて……という流れだ。始まりは、久慈だったのだ。

 久慈と一稀はサッカーが一番大事だった(燕太は一稀ありきのサッカー好きという印象)。そのふたりが兄弟によってサッカーを手放すというのは何か意味があるのかもしれない。

 今週は情報量が多かった。サラちゃんとケッピのあのマシンは使えるののだろうか。ケッピは凍ってしまったがどうなるのだろう。“黒ケッピ”とサラりと言ってたけどその辺りも謎だ。

 燕太は一話からずっと、一稀一稀一稀一稀、と一稀のために走り回っていたし、希望の皿の使い道も一稀の願いを叶えるためだ。今回の裏切りも一稀を想いすぎるあまりの行動だ。だからあの凄い形相の一稀に「絶交だ」と告げられた燕太の表情が辛かった。

 そしてそんなひどいことを言われても、燕太は一稀をかばう。燕太の愛情の深さよ……。「ウソでも嫌いなんて言えない」と笑った顔がたまらない。

 EDの三人の影がふたりになっているなど、このラストが決定的なものなのかどうかが気になるのだが、まさかそんなことないと信じたい。一稀は希望の皿を取り戻しに行くだろう。 久慈も気になって戻ってきてくれるだろう。そう願わずにいられない衝撃のラストだった。

 一体、来週は何が起こるのか。一稀は、燕太は、久慈はまた三人で笑いあうことができるのか。希望の皿を手にした警官コンビはどんな動きを見せるのか。凍ったケッピはどうなったのか。

 来週までに、今までの話をもう一度サラっておかねば。
(文=三澤凛)

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