『人間牧場』エルフが人間を食べる!?異世界脱獄ホラー…なのだけど設定の粗が目立ち……

 『人間牧場』(バンブー・コミックス)なる作品がリリースされた。名前からしてホラーよりの作品であることが予想できたが、どうにも最近流行のWEB小説発のデスゲームやその類のにおいがする。

 原作者を見たとき直感は当たった。『共食い教室』の柑橘ゆすら氏であった。『共食い教室』は、アイディアは評価できるものの、内容はあの『王様ゲーム』に酷似した亜流作品であった。今回はどうかと思って読んでみたところ、今回もオリジナル性が低く、読んでいて違和感があると言わざるを得ない内容だった。

 まず公式の紹介文を引用しよう。


 橘優希たちは、修学旅行中に予定のコースを大幅に外れて、人けのない道へと進んでいく。
 遅まきながら怪しいと気づいたときには、時すでに遅し。一同は修学旅行のバスごと、異世界と連れていかれ、エルフたちの食糧として、不思議な施設に連れて行かれる。

 魔法と魔物に守られた施設から、優希たちは脱出することができるのか――!?


 分かりやすく『人間牧場』を説明するキーワードを並べると、エルフ・食人・異世界・脱獄だ。

 ここで気づくことがあるだろう。あの大ヒットタイトル、『約束のネバーランド』と同じように、異世界で人間が食用であり、そこから脱出する物語なのだ。これは否が応でも比較をしてしまう。しかし、残念ながら『人間牧場』の現時点での完成度は『約束のネバーランド』にほど遠い。

 まず人物の心理描写がうまく読む者に伝わってこない。感情が描き切れていないように思える。異世界に拉致られ、そこで自分たちよりも先に飼育されている人間たちを見つけても、主人公たちは驚きはするもののパニックにはならない。こんなことあるのだろうか。それ以降も学生はなぜか自分たちの状況をしぶしぶではあるが、受け入れて大きな混乱には陥らない。どこか説明的であり、淡々としている。

 それにちょいちょい挟まれるエロ描写が気になる。もちろんエロがあるとなしではあったほうが個人的にも好きなのだが、どれも取って付けたかのような安っぽさのため必要性を感じない。しかし、これはエロだけではない。『人間牧場』の話の流れそのものが、どのシーンににおいても必要に応じて展開しているというか、ご都合主義で切り貼りされているように思えてしまう。そのため常に説明的な展開が繰り返され、上手く流れに乗れないのだ。

 参考にamazonレビューをのぞいてみたが、現時点では酷評であった。エルフが人を食うという設定は面白いのでぜひとも巻き返しを期待したい。
(文=Leoneko)

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