乃木坂46のSHOWROOMは視聴者18万人超え！　今熱いアイドル生配信番組の魅力と楽しみ方

• ツイート
• 

■配信番組を楽しむには？

　では、続いて、そんな配信番組を楽しむためのコツを考えてみよう。

　まずは、配信サービスごとの特徴を知ることだ。実際、番組のパターンもいくつかに分かれる。

・YouTubeやニコ生、AbemaTVのように、比較的内容がかっちりしており、配信が主となるもの

・SHOWROOMやLINE LIVEといった、配信とコメント、ギフティングなどの双方向のやりとりが可能で、よりパーソナルな部分が垣間見えるもの（AKB48Gや坂道シリーズは、SHOWROOMでメンバーの個人配信を不定期に行っている）

・ツイキャスやインスタライブなどの、SNSとの親和性が高く、コメントを読むことが主体となるもの（突発的に配信が始まるケースが多い）

　それらの特徴を理解した上で、自分がどのような楽しみ方をしたいのか考えてみるといい。有名なアイドルのおしゃべりが聞きたいのか、多少マイナーではあっても、コメントを読まれたり、名前を覚えてもらったりすることに楽しみを感じるかなどだ。そうすれば、自ずと、参加したい配信の規模や対象が見えてくることだろう。

　少々テクニック的なことではあるが、コメントを打つタイミングというのも気にしてみるとよい。配信番組の場合、見る側がコメントを打ち、それが相手の画面に表示され、それに反応するという間に、いくばくかのタイムラグが発生する。「あ、今コメント見てるな」と思って打ち込んでも、それが相手に届く頃には、別の話題を話していたりする。先にコメントを打っておき、「あ、コメント見そうだな」と思ったタイミングでエンターキーを押すなど、あうんの呼吸を身につけることが大事だ。これは、配信サービスによっても異なるので、数多く参加して、体で覚えるとよい。

　こうして、配信番組を多くチェックするようになると直面するのが、「参加したい配信番組が重なる」という事態だ。テレビ番組については録画機器が揃っていれば「見たい番組が重なって困る」ということはなくなった。しかし、今は配信番組が重なってしまうことがよくある。土日はライブやイベントがあって、アイドルも忙しく、昼間は見る側が仕事なので、平日の夜に集中するからだ。

　私個人の話をすると、2番組ぐらいであれば同時視聴が可能だ。パソコンで2画面開いておいて、両方の配信をザッピングの要領で見ていく。気になる話題を話し始めたら、どちらかに集中するというのがコツだろうか。それ以上の番組が重なってしまったり、1つの配信に集中したいときは、配信の録画ツールや、アーカイブなどを利用するといい。後から見る方はコメントできなくなるが、トークを見られるだけでも十分楽しめることだろう。

　おすすめなのは、画面が大きめのテレビにつないで視聴する方法だ。スマホで手軽に見ている人も多いだろうが、画面に映して見ると、女の子がリアルに近い大きさで話してくれるので、まるで自分の部屋に彼女が来たような気分で見ることができる。あまりやっている人はいないかもしれないが、個人的にはこの方法で楽しんでいる。

　配信を楽しむために気をつけてもらいたいのは、アイドルを困らせたり、傷つけたりするコメントは絶対にしないことだ。配信する側も、厄介なコメントはスルーするだろうが、目には入ってしまうだろう。それによって、テンションが下がってしまったり、トークが中断されたりすることは、誰の得にもならない。配信者と見る側の気遣いがあってこそ、楽しい番組が生まれるということも忘れてはならない。

　こうしてたくさんの配信番組に参加していると、どこがどうということではなく、「生配信の上手な人」というのが見えてくる。配信のやり方や、その中で行う企画（クイズを出したり、歌やダンスを披露したり）、コメントの拾い方など、ちょっとしたところが巧みなのである。

　少々過激な発言で物議を醸すこともあったが、中井りか（NGT48）などは、やはり配信の仕方もうまかったし、単独の配信でも視聴者10万人を超えた西野七瀬も、独特の魅力を持っていた。

　ファン側との相性もあるだろうが、いくつかの配信を見て、自分が面白いと思うアイドルを見つけ、それに参加した時の喜びは何ものにも代えがたいものだ。

　今後、プラットフォームの進化や機能追加などにより、配信番組も変化を遂げていくだろう。しかし、根底にある“アイドルとファンをつなぐツール”ということに変わりはない。私などは、将来年をとって、体が動かなくなっても配信番組があればアイドルファンを続けていけるだろうと思い、今から安心しているほどだ。

　まずは、いろいろな配信番組に触れ、自分に合ったアイドルと、システムを見つけることが第一だろう。これを読んでいる人が、素敵な配信に出会い、有意義なヲタ活ライフを送ることを祈っている。

（文＝プレヤード）

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2