エロアニメで観るエロゲーの世界 再掲!

『黒愛 ~一夜妻館・淫口乱乳録~』CLOCKUP初期の名作をむらかみてるあきがエロアニメ化!ダイナミックな描写に興奮を抑えられるか!?

 『euphoria』、『フラテルニテ』、そして『夏ノ鎖』など、人間の深層心理の闇を突いたシナリオと、容赦のないハードコアなエロ描写で人気のエロゲーブランド・CLOCKUP。以前、『euphoria』のエロアニメ版をレビューした。しかし、CLOCKUP発のエロアニメは他にも存在する。あの“むらかみてるあき”が監督した『黒愛 ~一夜妻館・淫口乱乳録~』シリーズである。

 原作エロゲー版『黒愛 ~一夜妻館・淫口乱乳録~』は、リリースが2004年ということもあり、今のCLOCKUPの作品と比較するとシナリオの完成度は少々物足りない。しかしこの当時から現在にも通じる、人によっては鬱となるほどのハードコアな凌辱ゲー/鬱ゲー要素、例えば執拗なまでのハードSMの調教など、は存在しており、早くからブランドとしての特徴を打ち出していたのが分かる。

 そんな作品が、むらかみてるあきの手にかかったらどうなるのか。早速エロアニメ版『黒愛 ~一夜妻館・淫口乱乳録~』をレビューしてみよう。リリースはグリーンバニーで、全2巻構成だ。

 以下が公式の紹介文だ。

 主人公・五丈テツヤは、幼なじみで姉代わりでもあった内海綾香の手術費を借りるため、遠い親戚の叔母・荒神六華の住む「館」に出向く…。

 しかし借金の条件として提示されたのは、街で美女を見つけ館に連れ込み「娼婦」として調教する事だった。条件に従ってメイドや女学生を犯し汚していくうちに、テツヤの秘められた力が目覚めていく…。

 紹介文に補足を入れつつ、改めて物語の全体像を説明しよう。

 主人公・五丈テツヤが内海綾香の手術費をなんとかするために、月紅館という娼婦の館を訪れる。そこは遠い親戚の叔母…といってもゴスロリ美少女なのだが、荒神六華がいて、金を工面する代わりに月紅館で働く女を連れ込んで、娼婦に調教していくことを提示される。立場的に条件を飲まざるを得ない五丈テツヤはさっそく、女学生の十川葉月の先輩・城ノ内美奈子を館に招き入れ、娼婦にしていく。ここまでが前編だ。

 この物語のキーワードは「メイド」「娼婦」「調教」「凌辱」「洋館」だ。言葉にすると、分かりやすい設定と世界観であり、何も難しいことはない。しかし、エロアニメ版は尺の都合上なのか、物語の細かい設定が存分に省かれてしまっている。なので原作を知らない場合、最初は意味不明のまま物語が進む。徐々に理解できるとは思うが、視聴者を投げっ放す構成と言わざるをえない。

 しかし、その分といってはなんだが、カラミシーンの濃密さはかなりのものである。さすがは、むらかみてるあきのなせる技だ。エロアニメ版のリリースは2005年。その当時にこれだけのエロシーンを作り上げていたのだから、一般的なエロアニメと比較して、その濃密さは群を抜いてるはずだ。

 むらかみてるあきといえば、まず思い浮かぶのはヌルヌル動くダイナミックな動きだが、今作ですでに健在だ。この動きは純粋なアニメでは再現が難しいだろう。人間の軟体さや肌の柔らかさが見事なまでに表現されているのである。

 もちろんむらかみてるあきの代名詞となっている“高速ピストン”も健在だ。モーションキャプチャーで動きを捕えたのかと思えるほど滑らかなピストン運動は、エロアニメでもあり、3DCGエロゲーのようでもある。

 また、ピストン運動にかぶさるように詰め込まれる早口の淫語、卑猥なセリフもシーンにスリリングさを与え、『黒愛』の凌辱的で淫靡な世界観を支えている。あまりに畳みかけてくるので、一瞬も気を抜くことができない。ある意味、あれらのセリフは視聴者に語りかけているのであって、我々も知らず知らずに調教されているのかもしれない。

 後編になると物語が一変し、触手ものとへと変化する。のた打ち回る触手がヒロインたちの身体を蹂躙し、液体まみれにしていく様は、あたかも意識を持った人間の指のようだ。ただ、後編の神展開によりさらに物語は混迷を極めるので、オチも含め「こういうものだ」と自身を納得させながら観る必要がある。

 総括すると、ゴスロリやメイドといった英国風文化が好きで、凌辱といったハードコアポルノを求めるユーザーにはバッチリの作品といえる。いずれにせよ、むらかみてるあきファンでまだ観たことがないという方は、ぜひとも鑑賞しておこう。
(文=穴リスト猫)

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