これは『空母いぶき』をもとにした別の作品? 映画『空母いぶき』の問題は、トイレが近い首相だけじゃない

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「ビッグコミック」2019年 5/25号

 5月24日から全国ロードショーが予定されている映画『空母いぶき』に、がぜん注目が集まっている。原作はかわぐちかいじ作・恵谷治(惜しくも故人)監修による「ビッグコミック」(小学館)連載中のマンガだ。『沈黙の艦隊』以来、多くの軍事と政治の群像劇の絡む作品を描いてきた、かわぐち作品の映画化ゆえに注目されているのかと思いきや事情は違う。

 映画が突如話題に上ったのは「ビッグコミック」5月10日発売号に掲載された、首相役で出演している佐藤浩市のインタビュー。この中で佐藤は体制側の人物である首相を演じることに抵抗感があったことを述べ「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです」としたのである。

 あたかも安倍晋三首相を彷彿するような役作り。これに対して首相を揶揄するのかけしからんと、怒りを表明する人が急増。公開を前に『空母いぶき』に関心をもつ人が増えているというわけである。

 だが、この映画で驚くのはそんなところではない。原作では尖閣諸島の問題を皮切りに日中の軍事衝突が描かれている(物語の都合で米軍は静観)。ところが、映画で描かれるのは中国軍ではなく謎の武装勢力なのである。

「群像劇としての映画としての出来は悪くないのですが、やっぱり違和感が大きいです。何者かまったくわからない軍隊に突如攻撃されて占領されるとか、作品世界の日本の防衛はどうなってるのか……」(映画ライター)

 あくまで原作を元にした別の物語として鑑賞したほうがよさそうな映画『空母いぶき』。佐藤の発言も、やっぱり公開前の話題作りの感じが……。
(文=是枝 了以)

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