『キャロル&チューズデイ』コネがあるだけじゃなかなか売れない?芸能界の厳しさを示した第5話レビュー

 全世界の音楽を愛する人に捧げる、ふたりの少女が起こした奇跡の物語『キャロル&チューズデイ』。#5「Every Breath You Take」が放送された。

 キャロル&チューズデイを売り出す作戦は失敗続き。

 ガスはライブの開催を提案し、旧知の名物オーガナイザー・ヘフナーのところにアポ無しで乗り込んでいく。一方、タオはアンジェラを連れ、ヘッジファンドの帝王・シュバルツに1,200万ウーロン(1ドル=1ウーロン)の出資を求める。自らの歌で、その価値を証明することを迫られるアンジェラ。

 そのころロディは、インディペンデントのライブハウス、マーズ・ラウンジを訪れ2人の出演交渉をしていた。

 物語はどこに向かっていくのだろう。全然売り出し作戦がうまくいかないキャロル&チューズデイチームは、地道にライブ活動を行うことに決める。しかし、記念すべファーストライブの開催場所もなかなか決まらない。

 ガスもロディも持ってるコネは大きいが、やっぱり仕事を決めるのは難しい。何も実績がないふたりはいくらガスやロディが推したところで、OKはなかなかもらえない。これは現実でも一緒。フェフナーが言っていた「会社背負ってるからこそ、昔見たいな無茶できないんだ」というのは現実世界にも当てはまる。

 しかし、そんなキャロル&チューズデイとは真逆のアンジェラはヘッジファンドの帝王への交渉を見事成功させ、売り出しのための資金を獲得し一気にスター街道を走ることが決まった。資金力の差がありすぎる。

 地道にひとりずつファンと仲間を増やしていくキャロル&チューズデイと、世間の人にいつの間にか自分の歌を刷り込ませていく、という手法を取るアンジェラ。スターを目指す立場だと、願わくばアンジェラコースに乗りたいところだが、息が長く続いて本人の満足度も最終的に高そうのは、キャロル&チューズデイみたいなやり方かもしれない。この2組がまみえた時、お互いが違いすぎるがゆえにどんな反応になりのかが楽しみだ。

 毎回振り回されっぱなしのちょっと素敵なプログラマー(自称)ロディ。彼が動画を上げたことからこのチームが動き出した。そんな彼はすっかりキャロル&チューズデイの魅力にはまっている。

 結構理不尽な目に逢いまくっているのに、知り合いに頭を下げてスーパーカーを借りて壊したり、ライブハウスのブッキングをしたりと骨を折ってくれる。

 今回の初ライブを見守りながら、キャロル&チューズデイに対しての思いを吐露するロディ。これが恋愛にはつながらないかもしれないけど、ずっと見守ってくれるこのロディが、彼女たちが売れた時にも一緒に居てほしいと強く思わされた。

 ずっとチューズデイを探していたお兄さん。インスタだけを頼りにたどり着いたライブハウスで、チューズデイの歌声を聴いた彼は満足そうな顔をして店を後にした。来週兄妹は接触するのだろうか。

 そして、ガスの「なに!?」で引いた今週。電話の相手は誰で、どんな内容の電話だったのだろうか。

 キャロル&チューズデイの物語は、いまだ進まない……。
(文=三澤凛)

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