『さらざんまい』幾原邦彦節が大炸裂!全ては伏線か?謎が謎を呼んだ第四皿レビュー

2019.05.05

 目が離せないイクニワールド。『さらざんまい』の第四皿がオンエアされた。

第四皿:
 兄と離れて居候している悠のもとへ燕太がやってくる。「希望の皿」を一稀に譲って欲しいと頼み込む燕太だったが、悠にも譲れない望みがあった。一方、吾妻サラの握手会が開催されることを知った一稀が、悠に持ちかけたある計画とは―?

 あぁ……。今週も謎がひとつ分かったと思ったら、10個くらい増えた……。気になって仕方がない。

 今週は主人公3人のうちひとり、久慈悠がメインの回。

 転校生ということや、誰かとつるむタイプではない点から謎が多かった久慈。彼の家は蕎麦屋「蕎麦久」。そして今回の自撮り占いは”ソバ”。

 お兄さんは今日も誰かを水責め。誰を沈めているのだろう? なぜそんなことをしているのだろう? 久慈はこの蕎麦屋で待つと言う。親戚夫婦が営むこの蕎麦屋に居候しているのだと燕太に語る。希望の皿は兄のために使うのだと並々ならぬ決意がうかがえる。

 回想の中で久慈は、ツライ幼少期を振り返る。両親が友人に騙された多額の借金を背負って死んだ。その中で兄の誓は悪い仲間とつるみ家にもあまり帰らない。その回想の中の久慈の部屋を見ると、彼も昔はサッカー少年だったのでは? という描写があった。もしかしたら一稀たちとも会ったことがあるのか?

 誓からもらった一万円を使わずに数日経っていそうだったのだが、その間の食事はどうしていたのだろう。時間経過が分からないのだが、ひとりで久慈はどうしていたのだろうか。お兄さんが持ってきたお金は、入っていた組の「シノギ」の金なのか? その後ろが、漏洩の場面なのだろうか?

 久慈について色々と明かされる反面、また謎が深まる。人を殺したから云々以外にも、お兄さんについてy久慈の幼少期とかに語られていないところが多々あるのだろう。ピースが足らなさ過ぎて、他の事がわからない感じだ。

 久慈メイン回ということで、「さらざんまいのテーマ」は久慈がメインボーカル。久慈の低い声! 歌の印象もだいぶ変わる。毎回毎回この歌の部分から、漏洩の部分までの流れが癖になる。変身するときにみんな、お尻出すことに抵抗なくなってきている。

 カッパらった後に、ちょっとヌメってしまうのが変にリアルなのも気になる。どこの汁にまみれているのか……。

 メインの流れでは、春河がサラの握手会に出るということで、一稀はサラ誘拐作戦を計画する。久慈に協力を頼み、どうにかして春河と本物のサラとの接触を避けようする。しかし久慈の漏洩をみて秘密を知ったことによって、今まで集めた希望の皿を久慈に渡すと言い出した。その理由が……。

 一稀はいつサラから元の姿に戻ったのか。河童の変身が解けたからなのか。なぜきゅうりを食べていたのか。メインの絵面の中によく見たら「ん?」となるシーンが紛れ込んでいるから目が離せない。何かしらの伏線になっているのだろうか。

 次週はあの怪しい警察コンビの関係にも変化が現れるとか。サラ誘拐計画はどうなる? 展開の予想が全くつかない。来週が待ち遠しい。
(文=三澤凛)

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