『わたし、定時で帰ります。』若い社員と義母を理解するのはいつの時代も大変?第3話レビュー

 今季大注目のドラマ、『わたし、定時で帰ります。』の第3話がオンエアされた。

 巧(中丸雄一)の実家に挨拶に向かおうとしていた結衣(吉高由里子)のところに、晃太郎(向井理)からファイアーストロング社のCM撮影時に撮られたと思われる動画がSNSで拡散され炎上していると連絡が入る。

巧の両親への挨拶をドタキャンし、結衣もクライアントに謝罪に向かうことに――。

結衣は撮影現場で来栖(泉澤祐希)がスマホで撮影していた様子を思い出し、何度も来栖に電話を掛けるが連絡は通じない。

翌朝、何事もなかったように出社した来栖を咎めると、その直後に来栖は結衣を呼び出して辞表を提出する…。

口癖のように「辞めようかな…」と言う来栖に対して、教育担当の結衣はどう向き合うのか…!

  毎週のように地雷社員が着実に地雷原を踏んでいく。今週は初回から「辞めたい」を連発していた泉澤祐希演じる来栖が問題を起こす。

 現実社会でもTwitter、InstagramなどSNSで問題となる動画がアップされ、炎上することがある。多学生が考えが足らずにノリで上げてしまうものが多いが、企業が炎上することもある。新入社員でまだ学生気分が抜けない来栖は、炎上事件を起こした後も飄々と出勤してくる。

 「ああいうのが新人類っていうんでしょうね。」と頭を抱える結衣も、かつては「新人類」と呼ばれていた。若い人は何を考えているかわからない。というのはどの年代にも共通するのだろう。自分たちも同じ道を通ってきていたはずなのに、どうして忘れてしまうんだろう。

 打たれ弱い新人類、来栖。早速「じゃあ辞めます」と啖呵を切って帰ってしまった。逆にそこで辞めますって言えるほうが、心臓強いと思う。筆者も新人類の考えることがわからない。自分も被害者だと訴えるが、でも彼からは一言も謝罪の言葉が出てこない。そこが問題なのだ。

 新しい環境は怖い。失敗も怖い。期待も怖い。でも新しいところで居場所を作るためにはひとつひとつをクリアしていかなければいけない。仕事は楽しいことばかりじゃないし、人間関係も友達のそれとは全然違う。怒られるし、やりがいがなければツライだけである。しかし、仕事をしないと生きていけない。人生を駆け抜けるためには仕事を攻略しなければいけないのだ。

 …というのは分かっているけれども辛い。逃げたい。そんなことばっかりだ。来栖の気持ちもわからないではない。そうやっていくつかの障害を乗り越えて年数を過ごしていくと、かつて自分が通ってきた新入社員も、「新人類」という目で見えてくるのだ。

 会社の問題で頭を抱える中、このドラマの良心である婚約者の巧との結婚話も進展する。来栖問題で延期されていた挨拶に改めて出向く。

 絵に描いたようなご両親。これまたお義母さんのクセが強い。やばい。これは絶対に結衣と合わなそうだ。合うお嫁さんいるのだろうか……。お手製のシュークリームを焼き、お嫁さんにも手作りを強要する。恐らく新婚生活にも思い切り口を出してくるタイプだ。

 辟易する結衣に巧は「僕たちがどう暮らしていくかはふたりで考えよう」と言ってくれる。巧、なんていい子なの。素晴らしい婚約者。

 でもここまで最高の婚約者だったからこれから絶対に来るであろう大波乱が怖い。この両親が地雷になるのだろうか。

 そして元カレ種田にも、結衣の結婚話の噂が耳に入る。福永には内緒って言ってあったのに(絶対言うと思ったが)。気持ちがあったら今も同じ職場で働くなんてことはできない、とは言ってるけど、結婚が決まったと聞いたときの反応を見ると、まだ少し気持ちがあったように見える。それに、元恋人のそういった知らせは少なからず衝撃があってもおかしくないのでは?

 来週は結衣本人の口から種田への報告があるようだ。種田はポーカーフェイスを貫くのだろうが、どんな展開になっていくのかが楽しみだ。新人類来栖も、新しい仕事で多少の評価を受ける。仕事を頑張ろうと思う力は、やはり仕事で認められることが一番の活力になるいつ挫けて「辞める」と言い出すかわからないが、とりあえずは一件落着。

 しかし、まだまだ結衣の周りには地雷社員が存在しているのだ。来週はどんな地雷が結衣の定時帰宅を妨げるのか。
(文=三澤凛)

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