アダルトサイトに強固な年齢認証必須 イギリスの新たなエロ規制がけっこう厳しい

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BBFC(全英映像等級審査機構)より

 先日は韓国で「有害サイト」の遮断が実施され、ポルノサイトどころかDMMのゲームすらできなくなる騒動があった(参照記事)。それでも、ネットへのアクセスを強制的に制限する政策は一部の国ではブームのようである。

 今度は、イギリスがインターネット上のポルノへのアクセスに対して完全な年齢認証を義務づける制度を導入しようとしているのだ。

 これまでに報道されている内容では、この制度が導入されるのは今年7月から。18歳未満の利用者を防ぐために事業者に対してはパスポートやクレジットカードでの確認。あるいは、店頭で専用のチケットを購入するなどして年齢を確実に確認することが求められている。この制度の導入は数年前から検討されており、反対の意見も集まっていたがいよいよ実現してしまいそうだ。もしも、この制度に従わなければ、アクセスブロッキングに加えて罰金が課せられることになっている。

 なにが規制されるべきエロなのかをめぐっては、それぞれの国の文化や風習で著しく異なる。中でもイギリスはエロには厳しめの国とされている。

 例えば2000年には日本製のアダルトアニメ『淫獣大決戦』が『Misson of darkness』のタイトルで公開された際には、性表現を大幅にカットした上でのR18指定。さらに、続編公開が予定された際にはBBFC(全英映像等級審査機構)の審査に基づいて性表現シーンをカットしたところ、本編がほとんど残らず公開中止に。2006年には『Struggle in Bondage』というポルノ映画に対して、性的暴行を伴わないものの、口輪をつけた女性が意思表示の能力を剥奪されており、合意の上に行われた性的行為ではないとして、上映・販売の禁止措置が取られている。あるいは「18歳未満と誤認される表現は児童ポルノになるから禁止」なども。

 一方で、2015年にはBBFCが、新たな倫理基準で顔面騎乗や尻打ちを禁止しようとしているとして、ポルノ女優らがデモを実施し屋外で抗議の顔面騎乗をおこなったりと、エロに対する感覚が日本とはまったく異なる国である。

 そんな中で実施される年齢認証であるが、問題は国外のどこまでカバーするつもりなのかということ。もしも、ネットからアクセスできる世界のあらゆるエロに出会えないとなれば、イギリスの人々もさらに不満を募らせるはず。本当にこんな法律が実施されるのか。そして、実効性はいかほどのものか、動向を見守りたい。

(文=昼間 たかし) 

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