エロアニメ創世記の名作『バルテュス ティアの輝き』は以前このコーナーでも取り上げた。実は『バルテュス ティアの輝き』はレーベル第2弾あり、記念すべき第1作目にあたるのが『リヨン伝説フレア』である。
それまで宇宙企画では、実写のAVのみが制作されていたのだが、新規購入層を開拓するために本作の制作が企画されたのだ。発売後、そのクオリティの高さからスマッシュヒットとなり、その後に『バルテュス ティアの輝き』、そして続編の『リヨン伝説フレア2 禁断の惑星』と制作されるに至った。
本作は典型的なSF凌辱モノであり、特に第1作目の『リヨン伝説フレア』は、エロアニメの大傑作となった『超神伝説うろつき童子』がリリースされるよりも1年早く、触手の可能性を世に示した貴重な作品なのだ。
以下、簡単にあらすじを説明しよう。
リヨン星は豊富な水と美しい緑に囲まれ、東西の国の統治下で人々が平穏に暮らしていた。
しかし、東の国の王女フレアと西の国の王子ジークの婚礼の儀が王城で行われている日、宇宙の彼方から謎のエイリアン集団が襲来する。
グローデに率いられるその集団は、王城とその周辺への無差別な破壊と殺戮や侍女達への凌辱を尽くしながら、やがてフレアにも魔の手を伸ばしていく。
その瞬間、星に異変が起きた。星の怒りを買ってしまったかのように天変地異が起きていく。グローデたちはその天変地異に飲み込まれ消滅していった。
それから数年、生き残った者たちでリヨン星を復興させうようとしていたフレアたちに再び魔の手が伸びる。それは消滅したはずのグローデだった……
(一部Wikipediaより引用)
ストーリーは『リヨン伝説フレア』『リヨン伝説フレア2 禁断の惑星』とそれぞれが30分程度とコンパクトなのに流れに違和感ない。導入から結末まで実に上手くまとまっている。エロアニメである以上、エロシーンが重要なのはまちいないが、そこに至るまでの描写もていねいだ。
古い作品であるがゆえ、いまの視点からすればチグハグな点がないわけではない。グローデたちが『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーとストーム・トゥルーパーのような格好である一方、リヨン星の人々はギリシャ神話みたいな服装だ。そのデザインにおけるアンバランスさがややシュールなのだが、それも“時代ならでは味”かもしれない。
カラミで注目なのは、フレアの従者・ネリスが拷問されるかのごとく触手に乱暴されるシーンだ。ここは非常に見ごたえがある。なんと言っても声が『機動戦士ガンダム』のセイラ・マスでおなじみの井上瑤なのだ。
それだけではない。『バルテュス ティアの輝き』の声優も豪華だったが、『リヨン伝説フレア』シリーズの声優も非常に豪華である。フレアは『幽幻道士』のテンテンで知られる高田由美だし、フレアの恋人・ジークは『鬼平』の長谷川平蔵などいまとなっては大ベテランの堀内賢雄だ。続編には山口勝平や速水奨も出演している。
いまではレジェンドクラスの声優たちが、名前を変えず出演している驚きも、こうしたクラシック作品に触れる際の楽しみのひとつだ。時々こうした過去の作品に振り返ってみると、いまにつながる歴史を発見できて非常に面白いので、ぜひともお試しあれ。
(文=穴リスト猫)
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