『名探偵コナン 紺青の拳』シンガポールを舞台に暴れすぎなキッドとコナン!邦画だけど字幕たくさんの洋画テイストの強い意欲作!!

 劇場版『名探偵コナン』シリーズの23作目にあたる『名探偵コナン 紺青の拳』が公開された。本作は平成最後の『コナン』の映画であると同時に、劇場版コナン史上、最大のヒットとなった前作を越すことができるのか注目の集まる作品となった。

 まず、公式のあらすじを引用しよう。

 19世紀末に海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされる、世界最大のブルーサファイア“紺青の拳”。現地の富豪が回収を目論み、表舞台にその姿を現した時、マリーナベイ・サンズ近郊にて殺人事件が発生。現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた。そしてその頃、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦する為、蘭と園子は現地を訪れていた。

 本作は、『名探偵コナン 業火の向日葵』以来4年ぶりに怪盗キッドがメインキャラとして登場している。そしてTVアニメ版で彼と対決経験のある京極真も、初めてメインキャラクターに据えられている。

 京極真が登場するということで、今回の『コナン』は格闘ものだ。『ドラゴンボール』よろしくの肉弾バトルでの彼の超人的な強さと空手家らしい不器用さ、純粋さを堪能できる。

 注目は舞台がシンガポールということ。本編の日本人以外のキャストはほぼ英語であり、字幕を読むことになる。そこで注目が今回のゲスト声優であるレオン・ロー役の山崎育三郎と、レイチェル・チェオング役の河北麻友子だ。外人役ということで、両者とも約7割が英語のセリフだったのではないだろうか。一流の役者であっても難易度の高い英語での演技だが、両者とも非常に流暢な英語の演技に驚かせられる。

 ネイティブとまではもちろんいかないが、アジア人の英語発音という点ではすばらしい演技だったのではないだろうか。河北麻友子のほうは日本語のセリフのほうが、いわゆる声優演技ではなく女優演技だったためやや不自然に感じられた。しかし、それは逆に日本語を話す外国人という役柄でもあったので、正解だったのかもしれない。

 すばらしかったのはゲストのふたりだけではない。シェリリン・タン役の浅川悠は、外人が当てたのかと思うほどすばらしい英語での演技であった。

 本作はミステリー要素はそれほど強くなく、どちらかというとキッド&コナン組が悪と戦うという構図だ。ドンデン返しはあるものの、人間ドラマとバトルを楽しむものだ。どちらかというと『シティーハンター』よりな内容というべきか。

 ただしそのスケールは非常に大きい。前作と同じか、それ以上のスケールで実在するホテルや施設に爆破と破壊が起こる。リアルに計算したら、経済損失は億では足りないだろう。兆レベルだ。未曽有の大事故からなんなく生還するなんて、相変わらずコナンもキッドも超人すぎる。この辺りはご愛嬌なのでまじめに突っ込んではいけない部分ではあるが、もちろん京極真もだ。彼はまちがいなくヤムチャや天津飯より強い。

 本作のもうひとつの特徴として、京極真と鈴木園子の恋の行方がある。彼ららしい実にピュアな展開を見せてくれるので、従来のファンは大満足だろう。新一と蘭は……安定の流れだ。

 前作の興行収入にどれほどキッド様が追随できるのか。来年は赤井秀一がメインとなりそうだ。ということは再び安室が……?
(文=Leoneko)

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歴史に残る珍作となりそうだけど大丈夫?
ちびまるこちゃんって何歳になっても観れるよね。