路面電車を降りたら川から海へ。すごい航路 「岡山京橋クルーズ」が誕生

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岡山京橋クルーズ公式サイトより

 近年、にわかに見直されつつある船旅。長距離航路では新たに首都圏から九州を結ぶ航路も増加することがニュースになっている。また、都内でも羽田から秋葉原を船で結ぶルートの実現を目指して実験が続いている。

 そうした中、また新たに「乗りたくなる航路」が誕生した。岡山市中心部の京橋と瀬戸内海の島を結ぶ定期航路「岡山京橋クルーズ」である。これは今年開催される瀬戸内国際芸術祭にあわせて岡山市内と瀬戸内海の名所を結ぶための定期航路である。当面は芸術祭会期中のみ運航とし、京橋から瀬戸内海の犬島と、牛窓とを結ぶことになっている。

 この航路の魅力は、川から海へと向かうこと。京橋は、かつて岡山の中心地として栄えたところ。秋になると岡山の町に流れる「備前太鼓歌」でも、その繁栄は歌われている。

〽京橋へんの魚売り
鯛や鯛 はもや きすごや 蛤や

 と、いう具合。日本にもまだまだ様々な航路があるが、川から海へと向かう航路はなかなか貴重なのではあるまいか。

 かつては繁栄した京橋周辺も今や昔。海から川を上ってくる船、行き来する高瀬舟で栄えた京橋周辺にその面影はない。筆者も、ここいらの地元民なので事情はよく知っている。近隣の新西大寺町商店街なんて、今や空いている店のほうが少ない。ゆえに、この航路で再び岡山市街地の中心になりたいという意図はよくわかる。

 ここが、新たに瀬戸内海の島々へと向かう拠点になれば、路面電車を降りたら目の前が港という、またとない観光資源になりそう。なんか意識高い芸術祭などあまり興味もないが、この航路は魅力的だ。

(文=昼間 たかし) 

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