『フルーツバスケット』潘めぐみの紅葉が意外とはまって一安心!でも背景作画に不安が残る第3話レビュー

<第3話>大貧民をやりましょう

文化祭まで一ヶ月。透のクラスは『オニギリ亭』を開店することに決定。同じ高校に通うはめになった夾は、クラスメイトに信頼されている由希を羨ましく思う。透はそんな夾を皆と打ち解けさせるため、花島と魚谷を交えて大貧民をしようと提案。一方、由希は夾が皆の輪の中になじんでいる様子を遠くから眺めるだけで……。

  第3話は今まで原作を順通りなぞってきた今までとは少し違い、原作の4話と8話が混ざったものになった。この入れ替えによって、紅葉が神楽よりも先に透の前に姿を現すことになった。まだまだ草摩の人間だということはわかっておらず、突然外国語で話しかけてくる不思議な少年だ。

 旧作の斎藤彩夏さんの声のイメージがドンピシャすぎて、今回の潘めぐみさんの声がどうなのか懸念していたのですが、有りな感じです。本当に『フルーツバスケット』の良心。小さいけど大きな紅葉くん。はやく透と出会ってほしい。 

 今回はキョンが学校にするっと馴染んでいる姿が描写された。由希の言う通り人見知りは激しいが、慣れれば逆に他人を寄せ付けるキョン。そんなキョンをうらやましく思う由希。

 お互いに反発しあいながらも憧れあうふたり。そんなふたりの様子を、透はおにぎりのようだと例えます。透独特の発想。毎回こじれまくったキョンと由希の心にストンとまっすぐ届く。

 フルバの好きな部分って人によって色々あるかもしれないが、当時からこの作品を好きな人にとって、自分と似た経験から得た傷をいやされたシーンが最も心に残ったシーンになるのだと思う。多く出てくるフルバのキャラクターの中には、自分に似た傷を持つキャラクターが絶対にいるはずだから。

 この話と由希に対しての透のセリフ、今対人関係に悩む人たちにも届いてほしい。透と今日子さんの言葉はきっと背中を押してくれるはずだから。

 ただ、話はていねいに作りこまれているものの、だんだん作画が不安を覚えてきた。特に背景。教室の大きさが毎回変わるのと、生徒数が不安定で最初と比べて違和感を覚えるようにnなった。今後人数も増えるから作画は大変だろうと思うが、ぜひとも背景も完璧に仕上げてもらいたい。

 来週は神楽の自己紹介回なので、キョンとのバトルなどみどころがたくさんありそうだ。あと文化祭の話も進展するとなると紅葉や、あの人の声もまた聴けるのか?? 来週も楽しみだ。
(文=三澤凛)

フルーツバスケット 3

フルーツバスケット 3

原作初期も作画が不安定

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