『ルパン三世』モンキー・パンチさん逝く 今こそ読んでほしい『ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』

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吉本浩二「ルーザーズ ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~」(双葉社)より

 大ヒット漫画『ルパン三世』で知られる漫画家のモンキー・パンチ(本名=加藤一彦)さんが、4月11日に肺炎のため亡くなっていることがわかった。81歳だった。

『ルパン三世』を生んだ「漫画アクション」(双葉社)の編集部は、Twitterで「お会いするたびに漫画や映画など、いろいろなお話をニコニコとお話ししていたモンキーさんの笑顔が大好きでした」と追悼のコメントを発表。

 続いて、「モンキーさんから聞いた話で一番楽しい話は漫画アクション創刊前後の青年漫画草創期の熱気に溢れたお話。これは我々だけで楽しむのはもったいない、漫画にしちゃえ、という事でスタートしたのが『ルーザーズ』です」と、「漫画アクション」の創作秘話を描いた漫画『ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』の誕生のキッカケについて触れた。

 吉本浩二氏による『ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』は、モンキーさんを見出した「漫画アクション」の初代編集長・清水文人氏を中心に、同誌の誕生を描いたドキュメンタリー漫画だ。

 時代は1965年にさかのぼる。当時、双葉社で「漫画ストーリー」の編集長を務めていた清水氏。当時の漫画は“子供が読むもの”という考え方が強く、「漫画ストーリー」のような大人向け漫画誌となると、社会や政治を揶揄した軽いタッチの風刺漫画がメイン。そして、当時の双葉社の社長は生粋の商売人であるため、結果を出せないものはすぐさま切られるという状況。

“明日我が身”の状態で「漫画ストーリー」の打開策を見出そうとする清水氏は、編集部宛に送られてきた『マニア』という一冊の同人誌を目にする。この『マニア』の作者「加藤一彦」こそ、後のモンキー・パンチさん。

『ルーザーズ』は、「漫画アクション」がいかにして誕生したかを徹底した取材のもと描き出した作品で、その取材元にはモンキーさんも含まれる。

 アメリカのDCコミックス発行の風刺雑誌「MAD」に影響されてアメコミ風の作画になったこと、実は「女性を描く」のが苦手でデッサン教室に通っていたこと。手塚治虫の作品を見て漫画家を志したこと。1967年に「漫画アクション」の創刊が決まった時、「007のジェームズ・ボンドみたいな『ルパン』を描いてみたい」と清水氏に宣言したことが『ルパン三世』誕生に繋がっていること……『ルーザーズ』は、モンキーさんを知る貴重な資料となっている。今こそ、読んでほしい作品だ。


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