『ルパン三世』の作者である漫画家のモンキー・パンチ(本名=加藤一彦)さんが、4月11日、肺炎のため死去していたことがわかった。81歳だった。
2011年、展覧会「ルパン三世展」のオープニングイベントに出席した際には、『ルパン三世』について「ルパン三世は完全に完結しているわけではない」「いつか完結させたいんですけど」と話していたモンキーさん。昭和から平成にかけて、漫画にアニメと多くの人々を楽しませた『ルパン三世』だが、未完の大作となった。
モンキーさんは、手塚治虫の作品に影響を受け漫画を書きはじめ、高校卒業後に北海道から上京。貸本出版社などで働きながら、弟の加藤輝彦氏と同人活動をしていた。アメコミの影響を受けた作風になると、マンガ誌「漫画ストーリー」(双葉社)の編集長の目に留まり、1965年に漫画家デビューを果たす。
「モンキー・パンチ」というペンネームは、新人時代に当時の編集長の命令で改名させられたものだったが、本人は気に入っていなかったという。しかし、この名義で発表した作品が大ヒットしたため、変えるに変えられなくなってしまった。
『ルパン三世』は67年にマンガ誌「漫画アクション」(双葉社)で連載をスタート。人気作となり、その後TVアニメや劇場版など、幅広い世代を楽しませてきた。
5月31日からは、『次元大介の墓標』『血煙の石川五ェ門』に続く劇場版「LUPIN THE IIIRD」シリーズの第3弾『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』の公開が予定されている。
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