新元号「令和」のおかげで『万葉集』が売れまくり 古典文学の新たなブームになるか

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『万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川書店)

 いよいよ5月1日から、新しい時代「令和」がスタートする。明治時代以降は「一世一元の制」が定められ、天皇の代替わりごとに改元する制度となったために元号が変わるのは滅多にないこと。なので長らく親しんできた「平成」からの変化に違和感を示す人もいた。でも、数週間を過ぎた現在は、次第に馴染んできているようだ。

 なにより、今回は今上天皇が譲位し上皇になる形での改元。これまで、改元は代替わりということで天皇の崩御の悲しみの中で実施されるものだった。なので、今回はまたとないお祝いムードの中での改元となっている。

 そんな中で、売れまくっているのが「令和」の出典となった『万葉集』である。いわずと知れた日本最古の歌集で歴史上重要な古典。とはいえ、読んだことがある人や読んでみようと思ったことがある人は限られていた。

 それが「令和」という新元号の登場を機にちょっと読んでみようかという人を急増させている。結果、各所の書店では『万葉集』が売り切れるという一大ブームが起こっているのだ。

 しかも、書店で購入できなかった人が飛びついたのはネットオークション。「ヤフオク!」や「メルカリ」では『万葉集』がどんどん売り切れたり、高騰したりしている有様。特に岩波書店の「日本古典文学大系」「新日本古典文学大系」版なんて、装幀は立派だけど1000円しない値段だったハズ。それが、中には5000円にまでなっている場合も。

 それどころか、時には1万円しない値段で出品され、まったく買う人もいないようだった「日本古典文学大系」全66巻もネットオークションからは消えている。どうも、勢いあまって『万葉集』を含めて全巻を買ってしまった人が複数いるということか。これを契機に、古典を読むという人が増えることがあれば、それもまた面白い。
(文=昼間 たかし) 

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