『なつぞら』も大好評なので、大泉は東映アニメーションミュージアムに行ってみたら……

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 1日から始まった、NHK朝の連続テレビ小説の記念すべき100作品目『なつぞら』。第4回にして視聴率が20%超えと好調なスタートを切っている。

 オープニングにアニメーションを用いたこの作品は草創期の日本アニメーションで活躍したアニメーター・奥山玲子をモデルとした物語である。1957年に東映動画に入社し『白蛇伝』をはじめ歴史に残る作品に数多く参加したアニメーター。そんな人物が取り上げられるとあって「いったい、どのように描かれるのか」期待と不安がないまぜになって言及されている。

 と、そんな最中に訪れたのが大泉。そう、東映アニメーション大泉スタジオがある一種の聖地である。いや、用があったのは隣の東映東京撮影所なのだが、こちらにも立ち寄らなくてなるまい。なにしろ、日本アニメの一つの軸が発祥した、ここには東映アニメーションミュージアムがあるのだから……。

 この展示施設は2003年に東映アニメーションギャラリーとして開館したもの。それがスタジオの建替でいったん閉館した後に2014年にミュージアムとしてリニューアルオープンしたというわけである。以前は、昭和な建物の一角に設けられた展示施設だったが、今度はどうなっているのか。

 大泉学園駅から徒歩十数分……見えてきたミュージアムは立派の一言である。以前の社屋の一角を展示施設にしましたとは、まったく違う。中庭には『長靴猫シリーズ』のペロの噴水とオブジェがあるし、立派な博物館のようではないか。きっと以前にも増して東映アニメーションの歴史を語る展示がなされているに違いない!!

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……全然、違った。展示のメインは『プリキュア』『ONE PIECE』『ドラゴンボール』。いや、歴史も確かに展示されている。「東映アニメーションワークス」という巨大な画面に流れるサムネイル画像をタッチすると作品解説と音楽が流れる機械で。でも、展示はほぼそれで終了。あとは子供の遊び場である。親子連れが『プリキュア』やらなにやらで楽しんでいるのである。

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 そう、以前に比べて展示は減り、子供が楽しむ施設へと様変わりしていたのである。

 なるほど、確かに親子連れが楽しめる施設としての訴求力はこちらのほうが高いだろう。でも、せっかくの歴史的に重要な場所に立っている施設がこれとは、ちょっと勿体ない気も。

 それでも、子供が楽しければいいかな。大人だけでいくと完全に不審者扱いだったけど。

(文=昼間 たかし)

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