物語探索その29

『翔んで埼玉』埼玉県民への徹底的な蔑視りディスりが癖になる!“ださいたま”を訪れる良いきっかけとなるか!?

 あなたの出身地はどこですか? ときかれて答えたところでここまで盛り上がらない場所ってないんじゃないの? と個人的に思っているのが“埼玉県”。

 特にこれ!っていう名物もないし、東京に微妙に近いから観光地にもなり切れないし、話題が特にない。ださいたま、などと言われるのが関の山だと思っていたそんな埼玉県が今、脚光を浴びようとしている……。

 今回は、映画も公開間近! 思いっきり埼玉がディスられているヤバ面白い魔夜峰央先生の漫画『翔んで埼玉』をレビューします。

 以下、あらすじです。

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 かつて埼玉県民は東京都民からひどい迫害を受け、身を潜めて暮らしていた。ある日、東京でトップの高校・白鵬堂学院の生徒会長で東京都知事の息子・壇ノ浦百美(だんのうらももみ)は、アメリカ帰りの謎の転校生・麻実麗(あさみれい)と出会う。互いに惹かれ合うも、実は麗が埼玉県出身だったと知る百美。そして、東京と埼玉の県境で引き裂かれる2人。まさに埼玉版「ロミオとジュリエット」とも呼べる愛の逃避行と、その中で埼玉県解放を成し遂げるべく戦いを挑んだ者たちの革命の物語である。
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 映画化決定の報を受けて、この漫画の存在を知った私。そう、私も埼玉県出身者。前に某ドラマに「所沢」(※編注:華山みおの地元)が出てきたとき際にすごい田舎で何も無い場所みたいな描写で家族が憤慨していたのですが、私自身はそんなに埼玉に愛着があるわけではないものの、育った土地が「ださいたま」としてけなされるのを見るのはそんなに気持ちがいいものではありません。

 しかしこの漫画の中での埼玉の扱いは、そんなぬるいものではありません。

「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」
「三越は東京都民の行く所だ! 埼玉県民は星友へ行け!」
「埼玉狩りだー!」

 序盤に出てくる台詞だけでもこれですよ。読み進めれば進める程に増える埼玉への罵詈雑言。世に蔓延る差別の中でも特に厳しい方へ分類されるのではないでしょうか。

 映画のビジュアルにあるように主人公である壇之浦百美と麻実・麗の現実離れした姿からして、作中に出てくる埼玉は架空のものなのは一目瞭然です。

【埼玉】をネタにして身分差別を作り、物語としても面白く、かつ徹底的にバカバカしく進行していく。

 ここまでネタにされると、最初は「いやいや!埼玉そんなことねーし!」と突っ込んでいたけど、段々清々しいくらいに楽しくなってくる。むしろ本当に埼玉がそんなへき地じゃないのが残念に思ってきてしまう。クセになるくどさ。それがこの漫画の魅力なのかもしれません。

 今現在、所沢の駅前は開発が進んで大きな駅ビルが建設中ですし、駅もとてもきれいです。プロペ通りにはカラオケと薬局がやたら多いけど、今後カドカワの本社もできますよ。発展の見込みしかないですよ。でも所沢駅には映画館がないから(新所沢という駅にはある)、私は『翔んで埼玉』を東京で観ることになりそうです。

 GACKTさんと二階堂ふみさんという豪華キャスティングで我らが埼玉をどんな風にディスってくれるのか、今から公開がとっても楽しみです!

 観光するには何もなにけど、これをきっかけに埼玉を訪れてみるのも面白いかも知れません。秩父とかだったら観光地なんでしょうか? 所沢には、観光するところ何もありませんよ!

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