世界で愛される日本のオタ文化vol.1

『ベルセルク』の強い影響を受けたフィンランドのヘヴィメタルバンド・BEAST IN BLACK!バンドの中心人物“アントン・カバネン”が作品愛を語る

『ベルセルク』の強い影響を受けたフィンランドのヘヴィメタルバンド・BEAST IN BLACK!バンドの中心人物アントン・カバネンが作品愛を語るの画像5もしも第3期でアニメ化することがあればぜひBEAST IN BLACKをタイアップに!

──難しい質問だと思いますが、一番好きなキャラクターは?

アントン:う~ん…ガッツかグリフィスのどちらかなんだけど──多分、両方だな。彼等は正に黒と白といった関係で、どちらかひとりを選ぶなんて出来ないよ。昼と夜…とも言えるだろう。ずっと太陽が輝き、決して夜がこない世界が欲しいかといえば違うし、ずっと夜のままで、光が射さなくても良いかと言われればそんなこともない。そう、どっちも必要なんだよ。だから、2人とも同等に好きだな。ある意味では、その時の自分の感情によって変わることもあるけど、基本的には2人とも同じぐらい好きだ。

 BEAST IN BLACKというバンド名は、ガッツを意味している。BATTLE BEASTもガッツと関連があったけど、“BEAST IN BLACK”は正に『ベルセルク』から採ったんだよ。ガッツは心の中に“闇の獣”を抱えている。そこからヒントを得て、バンド名を付けた。ガッツにあやかったというワケさ。

──その2人を除いたキャラクターの中で、特にお気に入りというと?

アントン:全員だな。ジュドーも好きだ。平和的で、穏やかな人間だからね。優しくて、賢い。彼がいなくなって残念だよ。フィクションだから、バカみたいと思われるかもしれないけど、戦友のような感覚があってさ…。(登場人物の)誰かが死ぬと、実在していないと分かっていても、悲しくなる。まるで、どこかで生きていたかのように思えてね。それに、俺の心の中で彼は生きていたんだからな。

 あと、キャスカも好きだ。強く美しい女性だからね。ストーリーの中で好きなのが、ガッツとキャスカの間に友情が生まれるまでに、かなり時間がかかることなんだ。最終的には恋人同士になるんだけど、最初の3年は敵対し続け、2人は常にいがみ合っていた。仲好くなるまで時間がかかったものの、そうして生まれた絆はとても強力だ。これは現代社会においても良い教訓になるんじゃないかな。今の世の中では、どんなことにも耐えられず、こらえきれない人が多いから。何もかもあっという間にやってきては過ぎ去ってしまうし、小さなことで意見が合わないと、「もうあの人は好きじゃない」などと袂を分かってしまう。フィクションであれ、現実の話であれ、あの2人の間に生まれた強い強い絆を見習って欲しいんだ。

──メタル・ファンではなく、『ベルセルク』を通じてBEAST IN BLACKやBATTLE BEAST、またあなたのことを知ったという人からメールをもらったりすることは?

アントン:これまでのところ、『ベルセルク』に関する話をしてくる人はみんなメタル・ファンだね。何故だか分からないけど(笑)。でも、もしかしたら(BEAST IN BLACKやBATTLE BEASTの)『ベルセルク』関連の曲がキッカケとなって、メタルを聴き始めた人もいるかもしれないな。

──次のアルバムでも、また『ベルセルク』関連の曲を入れるつもりですか?

アントン:ああ、もちろんさ! 3~4曲はあるかな。楽しみにしていてくれ!!
(文/構成=奥村裕司)

TVアニメ 「ベルセルク」

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アントンも物議を醸したベルセルク TV.ver

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