華山みおの物語探索その23

『中学聖日記』(かわかみじゅんこ)ドラマ最終回に向けて原作を一気読み!改めて感じさせられた恋の“ままならなさ”と“もどかしさ”……

 そして聖ちゃん。周りに誤解されやすく、流されやすく、一生懸命やっているのにどこか空回る様。

 晶と関わることで、自分がなぜ教師を志したのかを深く考えてみるシーンがあるのですが、私はそのシーンがたまらなく好きです。

 自分がずっと信じていた“夢”のきっかけを改めて思い返したら「え?そんなこと?」となるあのシーン。どんどん自分の心の中の声が聴こえてきて晶への関心から目が離せなくなっていく流れ。

 自分の心の声と改めて向かい合うのって時にすごく怖かったりしますよね。今向き合って、色んなことに気付いたらもう戻れなくなるっていう気がする感覚。

 その感覚に思い当たる節があるからか、とってもゾクゾクしました。ここから花火大会の一連の流れが、4巻までの流れで一番好きでした。

 るな(岩崎るな)と晶の恋模様も、本当ならこのふたりの話だけで少女漫画としては全然OKだし、るな目線で進むシーンも大好きです!!!! るなに幸せになって欲しいけど、そうすると晶と聖ちゃんはうぬぬって展開になるわけで……。そこもまた、ままならない感がありますね。どのキャラクターに感情移入しても、誰かがどこかで傷つきますから。

 主役ふたり以外のキャラクターもとても魅力的です。自分の身の回りにもいなそうでいそうな絶妙な感じがとても良い。同級生の誰かに面影が重なる感じです。

「女の友情は男の友情と違って感情のミルフィーユなの!」という3巻の淳紀の台詞が大好きです! そうなんだよ! 女の友情ってそうなんだよ! 単純にいかないんだよ。単純なはずなのに……。

 九重、淳紀、香坂、そして存在が気になるけど今後どう絡んでくるか、まだなんとなくつかみきれてなない薫とか、大人サイドのキャラクターたちも、みんなどこか知っている人に似ているんですよね。だからこの物語が気になるのかもしれません。

 ふたりがこの後どうなっていくのか、周りのキャラクターはどうするのか。 ドラマ最終回も間近な今、改めてこの作品から目が離せません。

中学聖日記

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