学歴に頼ってられない! 求められるのは“キャラ立ち”か……東映が史上初の「特撮番組専任のプロデューサー」を募集中

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東映オフィシャルサイトより

『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』シリーズなど、日本の特撮作品の屋台骨を支えてきた東映が、会社創立以来初めてとなる特撮番組専属のプロデューサーの募集を開始して話題となっている。

 現在公開されている要項によれば、募集人員は「若干名」。応募資格には「映像制作の経験がある方※特撮番組(「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズ等)に関心のある方歓迎」となっている。

 長らく特撮に限らず日本の映像文化を担ってきた東映であるが、一般の大企業と同じく就職しようと思えば、まず学歴が重視される。

『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』のプロデューサーを務めた白倉伸一郎氏は、コアな特撮マニアとしても知られているが、マニア以前に最終学歴は東京大学の仏文科卒である。特撮を生み出してきたかつての関係者を見ると、副社長でもあった渡邊亮徳氏は専修大学卒。でも、これは例外のようで、平山亨氏は東大卒。その片腕だった阿部征司氏は早稲田卒である。

 つまり、大企業である以上、よほどの異能でもない限りは強固な学歴フィルターのある会社というのが、東映なのである。

 そんな東映が、あえて特撮マニアを求めるかのような専業プロデューサーを募集することを決めたのはなぜか。

 事情に詳しい映像関係者は語る。

「時代の流れと共に、若手イケメン俳優が活躍するのが当たり前になった特撮番組ですが、視聴率は決して芳しくはありません。『仮面ライダーエグゼイド』が、オモチャは売れた一方で視聴率が低かったのは、業界でも話題になりました。正直、就職活動で東映を志望する有名大学出身者は<コンテンツ産業>の中で東映を選んでいます。要はビジネスには長けているけれども、思いも寄らない圧倒的な作品を生み出すような人材は決して多くはないのです。さまざまな模索の末たどり着いた、新しい思考を取り入れたい意図が、今回の募集にはあるでしょう」

 かつて、東映の名物社長であった、岡田茂氏は、東大卒というエリートにもかかわらず、任侠映画に実録もの、そして、エログロ路線と、誰も想像し得なかった作品を次々と世に送り出した人物。もはや、そんな傑物のいない時代。今こそ「俺の考えた仮面ライダーで大ヒットだ!!」というような強烈な個性を持ったプロデューサーが求められている。
(文=大居候)

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