【BPO】『ゴブリンスレイヤー』『中学聖日記』に苦情が寄せられるも、青少年委員会としては問題ナシ？

• ツイート
• 

■青少年委員会「深夜の時間帯ということを考えると許容範囲」

『ゴブリンスレイヤー』に「青少年に悪影響を与える」といったご意見が寄せられることとなった今回。そういったご意見に対し、青少年委員会はどういった見解を示したか――委員たちの意見を見ていきたい。

　10月23日に行われた「第207回青少年委員会議事」の議事録によれば、“モンスター退治のために冒険するストーリーの深夜アニメ番組で少女がモンスターに襲われるシーン”について、「女性が強姦されるような描写が存在する。青少年の教育上いかがなものか」「女性キャラが残忍に暴行される描写がある。非人道行為を面白おかしく描くアニメは青少年に暴行を肯定的に思わせてしまう」などといった意見が寄せられたという。

　そのような意見に対し、青少年委員会は「性的暴行や残忍な行為を想像させるようなシーンは確かにあったが、直接的な表現はしていない。表現上の配慮はなされていた」「深夜の時間帯ということを考えると許容範囲だと思う」と、視聴者のご意見をバッサリ切り捨てていた。いわゆる“リョナ描写”はあったとしながらも、委員会はその表現・規制方法について理解を示している。たしかに、当該シーンはショッキングな内容ではあったが、局部などを見せない工夫がされていた。また、「深夜帯なら許容範囲」という考えはアニメファンとして心強い。

　なお、『中学聖日記』についても委員会は「演出や表現は抑制的かつ慎重な配慮がなされており、直ちに青少年に悪影響を与えるとは言えない」「テーマがいけないとなるとテレビの表現自体を抑制してしまう」「連続ドラマで、始まったばかりなので今後の推移も見守るべき」という、現状は問題ナシという見解を示していた。

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2