『事故物件×留学生~四畳半の不可思議な情事~』(ヨールキ・パールキ) “見えない何か”にエロく開発される留学生に興奮

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 この作品。まず、タイトルが強いんです。「事故物件」で「留学生」なのです。なるほど、幽霊とセックスということなのは、理解できます。それに加えて、サンプルなどで見ることのできる冒頭の絵。ヒロインが留学生なのですが、着ているものとか部屋の様子がモロ和風。これは、いったいどんなことが起こるのかと期待せずにはいられません。

 さてさて、ヒロインのサーニャは雪の国からはるばる数時間をかけて来日した留学生。日本に留学して、これからの希望に胸を膨らませていますが、お金はありません。だから住むところはなるべく安く見つけたい。そう思っていたところ不動産屋で勧められたのが、事故物件だったのです。

 フツーなら嫌がるところですが、雪の国から来た女のコは大らかです。いや、大ざっぱなのかも知れません。

「元々実家も幽霊屋敷のようなところだったのでオバケが平気」

 という、なんだかよくわからない理由で物件を決めてしまいます。うん、この導入部のあたりの芸がすごく細かい。ちなみに間取り図から察するに物件のお家賃は、四畳半でトイレ付き風呂なしで2万6000円。

 え、風呂なしなのにあんまり安くない。いや、風呂なし四畳半だったら山手線の内側で、これくらいが相場じゃないかな。どう考えても、外国人だからわかりゃしないよと騙されているようで不安です。

 ともあれ、引っ越して始まるのは心霊現象。それもラップ音とかじゃなくて、いきなり身体を責めてきます。寝ていると淫夢を見せられて、朝には股間がびっしょりと濡れる快感。それが毎夜続いて、次第に夜には身体が火照っているのが当たり前にされてしまうのです。こうなると、淫夢だけでは足りません。

「たりない……たりないよ……」

 と、夜中に目が覚めてオナニーするようになってしまうのです。そうやって、じっくりと身体を火照らしてから、ようやく登場する幽霊。でも「うらめしや~」と実態を見せたりはしません。

 姿は見えない。そんな幽霊に、ずっぽりと挿入されて堕とされるのです。

 挿入して、完全にサーニャを堕としてからの幽霊は大胆。洗濯を干している時も、トイレの時も、台所でも、どこでも身体を責めてきます。

絵での描写上は、サーニャが一人で見えないなにかにやられているだけ。これが、シュールで独特の興奮を与えてくれるんです。

 ちなみに「留学生」設定が、ちょっと弱めですが、洗濯を干している最中にヤラれるシーンでは、大胆な下着がたくさん干してある描写があるので、股間を直撃です。

 ちょっとしたオバカな導入があることで、サーニャの可愛さは引き立っていますし、イキ顔も可愛い。何度も実用する時に、会いたい恋人ですね、はい。
(文=昼間たかし)

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