華山みおの物語探索 その21

『パパはわるものチャンピオン』実写化記念・板橋雅弘インタビュー!「最後まで本としての形が残るのって絵本じゃないかなと思っていたんです」

2018.10.24

『パパはわるものチャンピオン』公式HPより

 血沸き肉躍る。ある映画を観て、そんな気持ちになりました。

 今回の物語探索は、劇場版『パパはわるものチャンピオン』のレビューと、映画の原作絵本の作者である板橋雅弘先生の特別インタビューをお送りします!

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 板橋雅弘、吉田尚令による人気絵本「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」を、プロレスラー棚橋弘至の映画初主演作として実写映画化。かつては人気レスラーとして活躍していた大村孝志は、ケガや世代交代の影響で現在は悪役覆面レスラー・ゴキブリマスクとしてリングで懸命に戦っていた。

 孝志と妻の詩織は息子の祥太に大きくなったら父親の仕事を教えてあげると約束していたが、ひょんなことからゴキブリマスクの正体が孝志であることを祥太が知ってしまう。祥太は恥ずかしさとショックからクラスメイトにはパパは人気レスラーだと嘘をついてしまうが、リングで必死にバトルを繰り広げるゴキブリマスクの姿がだんだんとかっこよく思えてきて……。

 孝志役を棚橋、詩織役を木村佳乃、祥太役を寺田心が演じるほか、仲里依紗、大泉洋、大谷亮平、寺脇康文が脇を固め、オカダ・カズチカ、内藤哲也ら新日本プロレスの選手も多数出演する。

 私、映画の中でもアクションと流血系(グロ系)は苦手で自分では好んで観ないなので、リングの上で血だらけになって戦うプロレスは、正直苦手だと思っていました。プロレスとレスリング、ボクシング、K1などなど、格闘技系の区別もつかないという体たらくです。でも実は、一度だけプロレスの試合は観たことがあったのです。

 もう目から鱗!!! 今まで持っていた格闘技系の試合への印象ががらりと変わりました。血が垂れ流されるような試合ではなく、驚くほどエンターテイメントなステージが繰り広げられていたのでした。

 技をかけ合い、殴り合い、ぶつかり合う格闘技ならではの激しさはあるのですが、観客を楽しませようとしているのが伝わってくるのです。そしてイケメンが多い! 肉体美!!! この経験がなかったら、『パパはわるものチャンピオン』を観ることにつながらなかったかもしれません。

 結論から言ってしまうと、『パパはわるものチャンピオン』はプロレスに興味がない……という前の私のような人、ガチのプロレスファンの人、どちらにも最高に楽しめる映画でした。しかも、そんな映画『パパはわるものチャンピオン』について、絵本の原作者であり板橋先生にインタビューさせていただくことができました。

華山:劇場版『パパはわるものチャンピオン』を最初に観たとき、先生自身どのように感じましたか?

板橋:試写会のときに、ぼくの隣の席がたまたま木村佳乃さんだったんです。画面に全然集中できなかったんですよ。体の右側に意識が集中しちゃって(笑) 本当にいい匂いがしたんです。

 映画の感想としてはそうですね、棚橋選手が泣いていたんですよ。自分の映画で泣くって、こいつはとんでもないナルシストだと思いました(笑)

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