悟空とともに成長した大人が隠せなかった“ドラゴンボールハラスメント”に対する驚きと寂しさ

 小中学生だったあの頃、かめはめ波、気円斬、気功法、魔貫光殺砲、そして元気玉と、人間の「気」がエネルギー弾になって飛んでいく様にどれほど熱狂したか。「気」が膨れ上がることで地面が盛り上がったり、地面がめり込んだりする演出にどれほど興奮したか。

 ブルマが性の目覚めとなった読者がどれだけいるか。パフパフという言葉を知ったあの頃、どれだけその4文字に夢がつまっていたか。

 最初に敵だったはずのピッコロやベジータが仲間になり、助け合っていく姿にどれだけ学びがあったか。戦闘力という概念がどれだけ革新的だったか。

 悟空の身体が大人へと成長するのと同時に、読者だった我々も大人になっていったのだ。

 しかしいくら肯定しても、『ドラゴンボール』の全盛期が一世代前であることは事実だ。マンガの連載終了が1995年、アニメ『ドラゴンボールZ』が96年、『ドラゴンボールGT』が97年に終了している。20年以上も前の作品なのである。

 2013年にアニメ映画として『ドラゴンボールZ 神と神』、2015年に『ドラゴンボールZ 復活の「F」』が公開され、世間では再びドラゴンボール熱が湧き、ついには完全新作としてアニメ『ドラゴンボール超』が2015年から2018年放映され、いまだに高い経済効果と人気の健在ぷりを示したが、支えていたのは若いファン層はではなく、古いファン層だったのかもしれない。平成生まれの若い層にとって1990年代は遠い過去であり、『ドラゴンボール』は古臭いものに見えるのかもしれない。そう考えると、作品を否定する人が存在することは仕方のないといえそうだ。とはいえ、いまでも日本を代表するスーパーコンテンツを扱うには、思慮が足りていない書き方ではあったが。

 年末には劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー』の公開を控えている。ぜひとも新しい世代も夢中にするような『ドラゴンボール』の魅力を見せつけてほしいと、強く願う。

 

ドラゴンボール超 7

ドラゴンボール超 7

映画の後は再びTVアニメ化こい!!

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