相手が自分以外を見ることに嫉妬し閉じ込める。幼馴染から三角関係へ。目に見えるかたちで好きな人を支配。特殊性癖を利用して調教。
人の欲望が作り出す、いろんな愛のかたちと様々なプレイを楽しめるBL短編集『もっと上手に夢を見られるはずだった』(著:音海ちさ)が9月に発売された。
コミックスの作者コメントには「気づいたらちょっぴり黒めの読み切り集になっていました」との言葉が。
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大学生の八木は同じ大学に通う津堂をいじめ、自分の狗として扱っていた。しかし津堂は何故か、八木がオシャレ感覚で入れたタトゥーを見たがり、側から離れなかった。
この不思議な関係の先にあるのは一体……!?
メガネ男子、強気受けが好きな方におススメの『エンドレスコール』。
会社の先輩へ叶わぬ恋心を抱く由比園。
ある日、先輩の彼女へのプレゼント選びのために入った調香店の店主・簗井に「体臭に興奮する性癖」を見抜かれてしまう。
ノンケを好きになってしまったサラリーマンを、謎多き店主が自分のものにしようとし、調教拘束プレイする様にドキドキ間違いなしの『路地裏の調香師』。
男三人の幼馴染は兄弟のような関係のはずだった――。
無愛想だけど面倒見の良い雄吾、まだ幼く純真無垢な圭翔、彼女を作ることしか考えてない陸久。違う性格の三人の完璧なバランスは、圭翔が陸久に告白したことで変化する……。
幼馴染、三角関係という要素に加え、玩具、縄のHシーンがたまらない作品『ともだちエラー』。
高級クラブのオーナーである父を持つ玄秋は、幼少期に拾った御影の世話をすることに。
玄秋は少し突き放しても縋ってくる御影に対し、恍惚感を覚えるようになる。やがてクラブのオーナーと人気男娼となった二人は……。
世界に一人ぼっちだった二人が、二人だけの世界をつくりあげる表題作。『もっと上手に夢を見られるはずだった』。
可愛い絵柄と縛りプレイが得意と密かに噂されている音海ちさ先生の短編集。この4話に加え、描き下ろしも収録された読み応えある一冊となっている。
秋の夜長にちょっぴり黒めの短編集はいかがだろうか。
文:吉村るみ
『もっと上手に夢を見られるはずだった』
音海ちさ
道玄坂書房
978-4-86625-204-9
667円(本体)+税
音海ちさ『もっと上手に夢を見られるはずだった』 “歪んだ愛情”、“特殊性癖”――ちょっぴり黒めなBLが詰まった一冊のページです。おたぽるは、漫画、マンガ&ラノベ、作品レビュー、BL、緊縛、調教、道玄坂書房、音海ちさの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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