さくらももこさん、10年近く闘病しながらの執筆活動 アニメ『ちびまる子ちゃん』でも脚本として活躍

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ちびまる子ちゃん オフィシャルサイトより

『ちびまる子ちゃん』で知られる漫画家・さくらももこさんが、乳がんのため亡くなった。53歳という、あまりにも若すぎる死だった。

 発売中の「女性セブン」(小学館)によれば、さくらさんは10年近く乳がんと闘病していたという。同誌は「40代半ばでのがん発覚後も治療を続けながら仕事のペースは落ちず、以前と変わらず穏やかな笑いのある漫画を描き続けていました」と伝えている。今からおよそ10年前の2007年7月、さくらさんは東京新聞・中日新聞他の朝刊にて4コマ漫画の連載をスタート。11年12月まで連載を続けていた。

 漫画家だけでなく、エッセイスト・作詞家としても活躍していたさくらさん。病を抱えながら、さまざまな作品を世に輩出し続けた。昨年にも、TVアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)のエンディングテーマであるPUFFYの「すすめナンセンス」の作詞を手がけたばかりだった。

 また、さくらさんはTVアニメ『ちびまる子ちゃん』の1992年から99年に渡り、すべての放送分の脚本を担当するなど、自身の作品が原作のアニメにも深くかかわった。『ちびまる子ちゃん』が国民的アニメとなれたのは、さくらさんの力も大きいと言えるだろう。しかも、同時期にはTVアニメ『コジコジ』(TBS系)の脚本も手がけていたから驚きだ。

『ちびまる子ちゃん』に関しては、99年後の降板後、そして闘病中もスペシャルなどで脚本を担当(脚本監督(監修)は続行)。15年に公開された劇場版『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』の脚本を手がけたのもさくらさんだった。

 昨年には、『ちびまる子ちゃん』が30周年を迎えたことを記念して、「さくらももこ脚本まつり」が開催。3カ月に渡り、さくらさん脚本回が放送され、さくらさんならではの“毒”のある脚本が改めて評価されることとなった。なお、さくらさんのラスト脚本回となったのは、昨年の大晦日に放送された『まる子の買った伊勢エビ』の巻だった。

 アニメ『ちびまる子ちゃん』は、今後も放送を続けていくことを発表している。さくらさんの新たな脚本回がもう見ることができないのは、本当に残念だ。なお、次回の9月2日に放送される『まる子、きょうだいげんかをする』『まる子、つづらの中身が知りたい』は、90年1月7日に放送されたTVアニメ第1話のリメイクで、どちらもさくらさん脚本のストーリーとなる。

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