華山みおの物語探索その18

『マキとマミ ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』第2巻(町田粥)分かりすぎてありあまるオタクあるあるに共感の嵐!好きなものが好きって気持ちを強く持つ大切さ!

 連載が終わっても、アニメの放映が終わっても、ゲームの発売から数年が経っても、作品への愛は変わらないのに供給が減っていく悲しみ。

 オタクと生まれたからには1作品くらい思い当たる節はありませんか? 私はあります。そんな『衰退ジャンル』のオタ仲間が見つかったら、あなたはどうしますか? 

 今回は、大好きで大好きでたまらない町田粥先生の漫画『マキとマミ ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』をレビューします。

 あらすじはこちら。

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 給湯室で、カフェテリアで、 私たちは今日も節度保ってオタトーク。

「あなたも…衰退ジャンルに囚われ続けている古参オタなのね…」

 尊敬する上司の主任(女性)に呼び出されたOLマミ。 …まさかそんな主任が、同じジャンルのオタクだったなんて――!!
(※同じジャンル:学園乙女ゲーム「どき☆ジェネ」。燃料不足により衰退中)

 擬態しながら、おっかけしながら、 たとえ供給がなくても(涙)強く生きている社会人オタ女子たちの、 ひそやかに熱い日常をお届けします♪

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 乙女ゲーム好きな人も、腐女子の人も、オタクごとを一回経験した人ならうなづけること満載の、オタあるある漫画です。

 1巻ではオタ仕草、擬態するオタク、レジェンド推し、隠密垢、株主……他にも数え切れないほどのあるあるが詰め込まれ、ページをめくる度に共感の嵐だったのですが、待ちに待った2巻も分かりすぎてありあまるオタクあるある、そしてマキさんの弟・学やその幼馴染・真下さんのエピソードも多めで満足度最高です。読んで。

 私、この『マキマミ』 が大好きすぎて回りにめちゃめちゃ布教してます! 今回のレビューも布教の一環です。

 この物語探索の担当の編集さんにもめちゃめちゃ勧めて読んでもらいました。編集さんもただのオタクなので簡単にはめられました(*’ω’*) みんな、本当に読んで。おたぽる読んでるオタクは絶対に1か所以上あるあるポイントがあるから。

 そして、マキさんみたいな先輩が欲しくなり、マミちゃんみたいな仲間が欲しくなってカフェ金木犀に入り浸りたくなるから!!!

 私はマキさんみたいに落ち着いた人間ではないけれど、ジャンルへのはまり方(1つのジャンルへ息が長い)が似ていて、マミちゃんとはレジェンド推しへのはまり方(因幡白兎くんへの落ち方、最初はちょっと小ばかにしてたのにいつのまにか彼のことばかり考えている)が全く同じで驚愕しました。  

 今はTwitterをはじめとしたSNSで興味のある・好きなジャンルの情報はいくらでも拾うことはできるけれど、過去好きだったもの、好きと声を上げる前にブームが過ぎ去ったものを継続して『好き』と言い続ける場所は少ないと思います。

 昔あった個人サイトは、自分だけの場所だから好きなものだけを置いて、好きな人とだけ絡んで、好きなように運営していたけど、SNSは公共の場でおしゃべりする場所ってイメージ。時もTL(タイムライン)も毎日とめどなく流れるけど、私だけがずっとその場にとどまってしまっているような気持ちをたまに感じます。

 もちろん公式から供給があるときは大いに同士と分かち合える。でも、自分のスマホでなんとなく流した推しの歌声に超萌えたとき、久々にあのゲームをプレイして感動したとき、そういう時に一人でTLで騒ぐと、「あ、懐かしい~」「まだ好きだったんだ?」みたいな目、感じますよね。そういう瞬間にマキマミは寄り添ってくれる! いつだって自分が好きなものを叫んでも良いだって肯定してくれる。好き。

 オタあるあるだけじゃなくて、キャラクター自身も最高に魅力的。マキさんの好きなものを静かに熱くずっと寄り添っているところも、マミちゃんのドキ☆ジェネを支点として興味津々に活動的なところもすごく素敵。あと真下さんのカフェの名前が『金木犀』なのたまらない。

 マミちゃんがマキさんを好きなのは言わずもがななんですが、マキさんもマミちゃんのこと大好きなのが垣間見えるの超キュンとする。変な意味じゃなくて、本当に大事な友人なんだなぁ、というか。マキさんにとって何でも話せる相手なマミちゃん超尊い。かわいい。文太くんにキュンとしてるマキさんの表情大好き!

 マキさんマミちゃんはもちろん、学も、今回性癖が披露された真下さんも、衝撃の登場を果たした真下さんのお姉さんも! みんな超素敵だから、もうとにかくこの漫画を多くの人に読んでもらいたいです。そしてみんな、好きなものが大好きって気持ちを強くもって明日からも元気にオタ活していきましょう。

 好きなものが大好きなのって本当に幸せ。私はマキとマミが大好き。幸せ。好きなものに対してってなんで語彙力がこんなにも下がるのか……。好き、大好き以外にぴったりくる言葉に置き換えられない。マキマミへの愛? うーん。好きです。

 これからの連載も、ペースはゆっくりになるみたいですが、長く長く供給してもらいたいです! 楽しみ!
(文=華山みお)

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マキとマミ〜上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話〜 (2)
掲載誌/レーベル:コミックエッセイ
著者:町田粥
出版社:KADOKAWA / メディアファクトリー

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