徹頭徹尾HEAVY METAL!!

HELLHOUND新譜リリースインタビュー!徹頭徹尾オールドスクール・メタル!!「老害と言われようと、誰かが続けなくてはならない。その決意表明だ」

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──新作ではどんな音楽性、方向性を目指しましたか?

CF:最近の俺達は“徹頭徹尾HEAVY METAL”ってスローガンを掲げているんだけどさ。とにかく、HEAVY METALそのものであることを意識しているんだ。最近は“フォーマットとしてのメタル”的なモノが流行していて、BABY METALの大ブレークあたりから、上澄みだけかすめ取ろうとすりよってくるヤカラが湧いてきているよね? またその逆も然りで、売れるためにメタルを蔑ろにしようとするヤツも出てきている。いやいや、そんなの違うんだよ。他のジャンルは知らないけど、HEAVY METALはそうじゃない。単なる音楽のジャンルではなく、生き方なんだからな。

 最近、「メタルじゃなかったらモテたのに」みたいなのを見かけたけど、人生にタラレバはない。もし俺がHEAVY METALを愛していなかったら、それって俺という人間じゃなくなる。そういうモノなんだよ。だから、HEAVY METAL以外の何者でもない音に誇りを持って、世の中に提示していくことが大切だ。まぁ、「ただの懐古厨じゃないの?」って思われるかもしれないけど──何かのキッカケでHEAVY METALに興味を持った人に、HEAVY METALそのものを提示している存在が同時代にある……ってことが、新しいHEAVY METALの息吹をサポートすることにつながるんだからさ! 実は、俺達の活動と視線は(懐古ではなく)未来に向かっている。それを強く意識したよ!!

──’15年にデジタル・シングルとしてリリースされた「Sign Of Heavy Metal」が新作にも収められていますが、あれは今回、新たに録り直したのでしょうか?

CF:その曲と「Kill With Metal」に関しては、前任のDragonbalster在籍時にレコーディングしたテイクをそのまま使用しているよ。彼のこれまでのバンドへの貢献に対するリスペクトの意味を込めてね。あと「Sign Of Heavy Metal」は、KING DIAMONDのギタリストでエンジニア/プロデューサーでもあるアンディ・ラロックにマスタリングを依頼したんだ。素晴らしい仕上がりだったから、それをそのまま活かすことにしたよ。

──『THE OATH OF ALLEGIANCE TO THE KINGS OF HEAVY METAL』とは長いタイトルですが、どんな意味が込められているのでしょう?

CF:直訳すれば「鋼鉄王達への忠誠の誓い」で、正にそのままだよ。さっきも話したけど、カタチだけのメタルのオイシイ部分を盗もうとした場合、関わってくるミュージシャンにも、当然メタルへの敬意もクソもないポーザー以下のヤカラがよってきやがる。百歩譲って、メタルをより広い層にアピールするため、他の音楽を採り入れていくっていうのなら分かるんだけど、「手っ取り早くチヤホヤされたい」とか「なんだか売れたような気分を味わいたい」とか、程度の低い目的で、よりターゲットを絞り易い限定的なジャンルにすりよるなんてさ──マジ醜いよね。それに、なぜか大体そういうバカって、自分達よりメタルを低く見てたりするんだよ。

 もし、大手ファミレス・チェーンがラーメン・フェアをやって、「ラーメンでとりあえず一番を狙います」ってドヤったところで、みんなポカーンとして、「はぁ……そっすか」ぐらいしか言えないだろ? でも、実際にはそんなこと言わないよね? 大手チェーンには、それに携わる者としてのプライドと矜持があって、だからこそ迂闊なことは言わないし、言えない。それは同じ世界に携わる者としての礼儀、自重互敬ってヤツで、その程度の礼儀すら身に付いていないようなヤツらは、心の底から軽蔑するし、哀れにすら思うね。そいつらが恐らく手本にしているであろうBABY METALは、作り手のメタル愛が伝わってくるからこそ成功したんであってさ。それすら感じることの出来ない、低レヴェルのバカ以下とは関わる気も起きないし、ヘンに近付くと周りに迷惑をかけちゃうから、そうしないようにすることにした。

 ハナシが逸れちゃったけど、HEAVY METALに限らず、芸術ってモノには歴史があり、先人達の素晴らしい才能と血の滲むような努力があって、そういったモノの上に今の俺達が成り立っている。それを大切に出来ないなんてありえないし、そうなったらこの世は無情の世界になってしまう。だから、たとえ「老害乙」と言われようと、誰かがそれを言い続けなくてはならないんだ。このタイトルは、そういう決意表明でもあるんだよ!

──今作のジャケの元ネタは、MANOWARの『FIGHTING THE WORLD』(’87)だと思いますが、裏ジャケの火山から今は亡きメタル・レジェンドの魂が昇っていく様子は、SAVATAGEの『HALL OF THE MOUNTAIN KING』(’87)の裏ジャケを想起させます。これは新ドラマーとしてMountain Kingが加入したのに引っ掛けているのでしょうか?

CF:ジャケを描いてくれたアーティストと打ち合わせをしていく中で、「レジェンドはどういったタッチでいきましょうか?」ってハナシになってさ。その時、「こんな感じで」と見せたのが、まさにSAVATAGEのソレだったよ。その際、一瞬「お…? Mountain Kingつながりだな!」って思ったんだけど、それに気付いてくれるなんてうれしいなぁ。

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