徹頭徹尾HEAVY METAL!!

HELLHOUND新譜リリースインタビュー!徹頭徹尾オールドスクール・メタル!!「老害と言われようと、誰かが続けなくてはならない。その決意表明だ」

HELLHOUND新譜リリースインタビュー!徹頭徹尾オールドスクール・メタル!!「老害と言われようと、誰かが続けなくてはならない。その決意表明だ」の画像1HELLHOUND(写真/Michele Marcolin)

 徹頭徹尾“M・E・T・A・L”な4人組、HELLHOUNDがニュー・アルバムをリリース! ドラマー交代後、初作品となるその『THE OATH OF ALLEGIANCE TO THE KINGS OF HEAVY METAL』は、’02年結成の彼等にとって通算4枚目のフル・アルバムとなる。例によって、世のトレンドなど全くお構いなし──全編にオールドスクールなメタルの王道が貫き通され、それでいて過去最高に多彩な仕上がりとなった新作について、金切りハイ・トーンの絶対的フロントマン、Crossfireにガッツリ暑苦しく語りまくってもらった…!!

──まずは、ドラマーの交代について。DragonblasterはどうしてHELLHOUNDから脱退したのですか?

Crossfire(以下CF):まぁ簡単に言えば、モチベーションやバイオリズムの波長が、バンドの活動と上手くリンクしなくなってしまった……ってトコかな。当然ながら俺達にも、音楽以外の生活や人生、環境というモノがあって、それらとウマく折り合いを付けながら、これまで一緒にやってきたんだが、それが機能しなくなったのさ。

 バンド活動ってのにはタイミングがあって、それを逃すと、全てが終わってしまう危険もある。本来なら、全てが整うまで待てればイイんだけど、今回はそうもいかなかった……ってことだな。

──後任のMountain Kingは、どんなキッカケでHELLHOUNDに加わることに?

CF:彼はこれまでにも、Dragonblasterが不在の時、ライヴやリハーサルでバンドをサポートしてくれていてね。言わば“第5のメンバー”的な存在だったんだ。だから、HELLHOUNDの持つヴァイブやフィーリングを最も理解してくれている彼にオファーするのは、必然かつ自然な流れだったよ。HELLHOUNDのドラマーとして求められるのは、ただひとつ──何よりもHEAVY METALを愛するスピリット。

 当然、技術的な面でクリアしなければならないレヴェルはあるけど、それがなくては始まらないよ。今どき、ただ黙って正確にビートを刻むだけなら、機械にだって出来るだろ? ちょこまかと小賢しいテクニックも必要ない。必要なのは、バンドの強力なバッテリーとなって俺達のケツを蹴り上げてくれるパワーとフィーリングさ。その点、Mountain Kingは最高な男だ。もちろん、テクニックも素晴らしいけどね!

──新作『THE OATH OF ALLEGIANCE TO THE KINGS OF HEAVY METAL』の曲作りはいつ頃から始めましたか?

CF:“いつ”とはハッキリと言えないかな。俺はいつだって、人生における様々な経験から音楽的にインスパイアされている。ギターを持って、椅子に座って、「よし……やるか!」ってタイプではないんだ。ただ、前作から今回に到るまでに、バンドとして、そして個人として、良いことも悪いことも──これまでの人生を全否定されるような酷いことまで──たくさん経験した。それで俺は“心の旅”に出たのさ。

 その旅を通じて、これまで俺個人として、またバンドとして、知らないうちに囚われていた既成概念を全てデストロイし、よりピュアなHEAVY METALスピリットを得ることが出来たよ。それを確信した時が、全ての始まりと言えるかな。すると、頭の中にぼんやりとあったイメージが全てクリアに浮かび上がってきたんだ。暗闇に浮かび上がる一本の道の様に……ね。それでスタジオに入り、メンバーとジャムりながら一気に仕上げていった。それが今年の3月初旬ぐらいだったかな。

──レコーディングはどのようにして進めましたか?

CF:ジャムったアイデアを元に、ドラム・トラックを録り始めたのが3月中旬で、最終的に完パケたのは5月の中頃だったね。今回は、各自が自宅スタジオでレコーディングした音源を、馴染みのレコーディング・スタジオ──(東京の)西荻窪にあるStudio Akseliでミックスからマスタリングまで行なう……って手法を採ったんだ。だから、各メンバーが自分のプレイとじっくり向き合う時間があって、それがすごく良い結果をもたらしたと思う。これまでのHELLHOUNDは、パッと作ってパッと録る……って感じだったからね。

──制作中のエピソードなどありましたら。

CF:そうだな──1曲目のインスト「鋼鉄軍団のテーマ(Theme)」は、レコーディングが全て終わって、全体的な曲順が決まってから、「何か欲しい!」と思って作ったんだ。外出中、俺の頭にホルストの「火星」をモチーフにしたあの曲が降りてきたから、速攻で自分の車に積んであったギターで弾いてみて、iPhoneのボイスメモに録音し、すぐメンバーにLineで送った。その時、Mountain Kingには「古いディズニー映画みたいなティンパニーを入れたい」って言ったんだけど、参考になる音源として聴いてもらったのは、水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」のイントロだったよ。だから、たった1分のあの曲は、クラシックとディズニーと演歌のエッセンスを詰め込んでHEAVY METALに仕上げたのさ!

 後日──レコーディングも完了したある日に、徹夜明けでヘロヘロになったスタジオのスタッフが、無性にこの曲が聴きたくなり、エンジニアに頼んでプレイバックしてもらった…ってハナシを聞いてさ。「最高の褒め言葉だな!」って思ったよ。また同時に、この短い曲の持つパワーと可能性も確信したね!!

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