『殺人猟団 -マッドメン-』島民全員“殺人鬼”!愛と下心は恐怖を克服するか!?絶体絶命サバイバルホラー!

 若い男女が秘密の無人島に探検に行く……そんな設定はエロ展開かホラーと相場が決まっている。長田龍伯氏の『殺人猟団 -マッドメン-』は、まさにベタといえる設定そのまんまを勝負するユニークなホラーマンガだ。

 以下、簡単なあらすじだ。

 映画部の撮影のために謎の無人島・神顎島に上陸した主人公・大鷹琥郎と琴音先輩。琥郎は夏の思い出として、この撮影旅行中に、思いを寄せている琴音先輩と距離をつめようと考えていた。あまよくば童貞卒業も狙っていた。

 淡い期待を胸に、島に上陸したふたり。すると釣りにいそしむ島民を見つけた。ここは無人島だったはずでは、と思いつつも人懐こそうな島民と言葉を交わした瞬間、琴音先輩の首にナタが振り下ろされた。

 この神顎島は、“殺人鬼”の島流し先であり、この島で殺人は合法ということを知らされるのだった。

 さて、上陸したら危険な島だったなんて設定は“島”もののホラーではあるあるで、毎度のごとく例を挙げると『彼岸島』、『鬼畜島』、そして『インゴシマ』などが全くもって同じ設定だ。しかし、それが悪いということではなく、それを土台に独自のホラーを追求しているのである。

 『殺人猟団 -マッドメン-』の場合は、島民全員が殺人鬼という『アウトレイジ』もびっくりな設定であるが、要は殺人鬼集団から生き延びて島から脱出しろうという、無理ゲーなサバイバルホラーマンガなわけだ。

 しかし、『殺人猟団 -マッドメン-』はそこにユニークさが加わる。死体で家族を作ろうとする佐田山守、警察官に扮したドッグマイスターの小向井茂など、RPGのボスのような殺人鬼が次々と現れるのだ。殺人鬼たちもごていねいに名前を名乗ったりするので、ますますRPGっぽく、ホラーの中にもどこかクスリと笑えてしまう側面もある。

 主人公の琥郎もバカ熱血で、琴音先輩に対する大きな愛情と下心でなんとか彼女を守ろうと、救おうと、奮闘する。やや大げさに心情と行動が描かれる分、彼に対して共感などはしづらいかもしれないが、エンタメの主役と考えれば十分なキャラクターだ。

 ホラーが根底にあるものの、グロ要素は少ないので、ちょっとハードなサバイバルマンガとして読むこともできるだろう。何もよりもゲームっぽい展開なので、現実味が良い意味で薄い。ホラーが苦手という人でも、十分に楽しめるはずだ。

 島のどこかに、これまで島民に捕えられた女性たちが閉じ込められている収容所もあるようなので、そこではムフフな展開も予想できる。少なくとも首を切られた琴音先輩は生きていて、そこに閉じ込められていることは確認済みだ。もちろん半裸で。

 マスクの少女・藤村歩はつねにちっぱいの谷間が見えているし、エロとホラーの融合もバッチリな『殺人猟団 -マッドメン-』は2巻が発売されたばかりだ。ぜひともチェックしよう。
(文=Leoneko)

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殺人猟団 -マッドメン- 1
掲載誌/レーベル:マガジンポケット
著者:長田龍伯
出版社:講談社 

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