『Mardelas III』メンバーが各キャラクターに扮した仁義なきコンセプトアルバム!「Mardelasは4人それぞれに強い個性があって、それが売り」

『Mardelas III』メンバーが各キャラクターに扮した仁義なきコンセプトアルバム!「Mardelasは4人それぞれに強い個性があって、それが売り」の画像4ギターの及川樹京

──合計で7分近くになるこの2曲を先行公開されるビデオ用に選んだ理由は? 所謂シングル的な考え方をしたら、もっとコンパクトでキャッチーな曲を選びがちですが?

蛇石:コンセプト・アルバムというのと、メタルでは“インスト~リード曲”の流れをセットでやるのは、よくあることですからね。(「Mardelas the THIRD」は)初のSE曲でもありますし。リード曲を「World vs Honor」にしたのは、インパクトがあり、歌メロもキャッチーなのは勿論として、ファースト・アルバムのリード曲「Eclipse」以来の(及川との)共作だったというのもあります。単にシングル・カット出来そうな曲を選んでPVを作る……というのは、今回はちがうかなと思いました。

及川:「World vs Honor」を除くと、実は──僕は「Deception」、蛇石は「Bullseye」というお互いのリード・トラック的な曲があって、それぞれ候補には挙がっていたんですよ。でも、最終的にお互いの作曲における良いところを詰め込んだ、この曲にしようということになりました。SEからの流れは、3枚目を出すにあたって、最初から「こうしよう」って決めていましたね。定番ですし。2曲目で一気に世界観が広がる感じを表現出来たんじゃないかな……と思います。

──及川さんのギター・ソロは、楽曲によってかなり弾きまくったり、やや抑え気味にしたりと、よく練られ、考えられていると思います。そうした押し/引きのバランスはどのように決めていますか?

及川:う~ん……最近は、頭で考えなくても出来るようになりましたけど、一番意識していることは、曲の雰囲気、空気感をとにかく大事にすることですね。

 若い頃はギター・プレイありき……みたいなアレンジになりがちでしたけど、今は最終的に、芸術作品として曲を最高のモノにしたいという気持ちで、色々と決めています。ギター・ソロも、“ソロ”というよりは“間奏”“曲の一部”だと思っていて、次の歌に対してどうつなごうかな…とかも考えていますね。全部、自分のボキャブラリーの中にあるプレイばかりなので、特に無理して練ったという感じではありません。あくまでも自然に、やりたいようにやっています。

──これまでもそうでしたが、今回も様々なタイプの楽曲が収められています。「World vs Honor」と「On The Lam」と「都会の黄昏 -Urban Twilight-」では、ある意味まるでちがうバンドのレパートリーかのようですが、こうした多彩さは意図的に盛り込んでいるのですか? それとも、特に意識せずとも自然と色々な曲調・曲想が生まれてくるのでしょうか?

蛇石:最近は、そういった変り種曲を作るのは私の役割のようになっていますが、自然体でもあり、意図的でもありますね。ジャンルでくくられない所謂“Mardelas系”をバンドとして目指しているので、まずは自由に書き始め、進めていく上で「これって○○っぽいなぁ」と感じてきたら、全く別のエッセンスを入れて、新しいモノを生み出せるよう、私自身がジャンルにとらわれないように心掛けています。

及川:自然とやっていますね。もちろん、音楽的に一番影響を受けたのがHR/HMなのはまちがいないんですけど、アウトプットしたいものは必ずしもイコールではなくて。そういったHR/HMのエッセンスを盛り込みながらも、自分の好きな歌謡曲やメロディのきれいな音楽を融合したいと思っています。そして、創り出すものは常に新しく、個性的でありたいとも思っていますね。

──ちなみに、『Mardelas III』は時系列で曲順通りにストーリーが展開していく作品ではありませんが、実際のところ物語はどこまで完成しているのですか? PVは蛇石さんが宮園(暗殺者X)らしき男を追い詰める場面で終わっていますが、既にその後の展開や、結末まで書き上げられているのでしょうか?

蛇石:4枚目へのストーリーは、いま構想中です。私が本当に描きたかったのは、ストーリーどうこうよりも、その中で見られるキャラクターそれぞれの心の葛藤です。それをより浮き立たせるために物語を書いた……と言ってもいいぐらいです。同じひとつの世界に生きていても、人の数だけ人生があり、何が良いか悪いかなんて人それぞれの価値観だということですね。綺麗事一切なし、人間の良いところも悪いところも、リアルに歌っていくのが私のスタイルですから。

211850

211850

もっさんと樹京くんの別バンド!

『Mardelas III』メンバーが各キャラクターに扮した仁義なきコンセプトアルバム!「Mardelasは4人それぞれに強い個性があって、それが売り」のページです。おたぽるは、インタビューその他音楽の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!