『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』(松本ひで吉)愛嬌ある犬と極悪な猫のクスッと笑えてほっこりする日常系コメディマンガがやっぱり面白い!

 ここ最近、動物マンガが非常に熱い。桜井海の『おじさまと猫』は大ヒットを記録し、多数のグッズ展開、コラボカフェ開催とその人気は衰え知らずだ。第2巻が11月に発売予定で、こちらもヒットまちがいなしといったところだろう。
 
 『おじさまと猫』は桜井海が何気なくTwitterに描いで人気となったマンガだが、同じように何気なくTwitterから火が点いた動物系のマンガが、松本ひで吉の『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』だ。松本ひで吉はアニメ化もされた『ほんとにあった!霊媒先生』や『さばげぶっ!』で知られた人気マンガ家である。

 『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』の面白い点は、愛嬌があるけどちょっとオバカに描かれる犬と、クールで冷徹なんだけど極々たまにデレる猫、というキャラクターが対象的すぎるところだ。多くは犬がつかみを担当し、猫がオチを取る。全てが1話完結だ。それに翻弄されつつも幸せな松本ひで吉の日常が、面白おかしく、時にはほっこり描かれる。

 猫が極端に悪者っぽく描かれることがあるが、猫を飼っているものからすれば実際に「あるある」というエピソードが多く、実に共感できるし、非常に笑える。筆者の飼っている猫も、寝静まった頃にキッチンで窃盗を始め、暴れ出す。ベッドを占領するなんて当たり前。人が寝ていたら容赦なく腹の上にも顔の上にも乗ってくる。しかし、その全てが松本ひで吉と同じく、幸せな日々だ。

 筆者は室内犬を飼った経験がないので、なんとも言えないが、犬が作中のように妙に献身的で、底抜けに明るく元気でちょっとオバカに描かれることは想像に難くない。理想のペット生活だろう。

 『おじさまと猫』が好きな読者であれば、必ず『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』も楽しむことができる。強いてジャンル分けするのであれば、前者が泣けるマンガで、後者がコメディマンガだ。しかし、両者に共通しているのは、ペットに対する強い愛情である。

 ペットは家族みたいなもの、という言葉はよく聞くが、それは誤りである。ペットは家族なのだ。動物を飼っている人、これから飼おうと思っている人、全てに読んでもらいたい作品だ。
(文=Leoneko)

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犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい 1
ページ数:127ページ
筆者:松本ひで吉
出版社:講談社

ねこ色保健室

ねこ色保健室

これもめっちゃ面白い。先生はギャグセンス抜群ですわ。

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