『魔法のウィッグ・シーメールマゾ娼婦・紀香の告白』(納屋)シーメール女が“堕ちていく”! シーメールというのは、エロい身体だからいいんだよな!!

 最近は、男の娘の影に隠れてちょっと目立たなくなっていますが、シーメールはいつでも興奮できるジャンルですね。

 男の娘とシーメールの違いは、どこにあるのか。最近は、次第にわかってきました。熟して出るところは出たエロい女のカラダに、チ×ポがビンビンに勃起している……これがシーメール。

 ふたなりじゃん、と思う人もいると思いますが、シーメールは乳房と男性器を併せ持つものの、女性器はついていないし、性別はれっきとした男性。

 とにかく身体がエロいのと、チ×ポビンビンで射精しまくりは必須です。

 さて、『魔法のウィッグ・シーメールマゾ娼婦・紀香の告白』の作者の納屋さんですが、独特の絵柄で妄想世界を具現化しているスゴイ変態です。写実的でもなく、マンガ的でもない。

 妙な色気のあるタッチと物語。なにより、物語が独特の強引さがあるのが好きです。無理矢理な魔法とか、意味不明な法律違反とか、これでもかと強引な手段でシーメール化への展開となるのが、すでに伝統芸の域に達しています。

 この作品も、平凡な地方局のアナウンサーだった主人公が、離婚した妻の残していった ウィッグを装着したら、身体はエロい女のシーメールになってしまうというもの。で、自ら快感を求めて変貌していくという展開。なお、キャラ設定のアナウンサーの部分は、あんまり物語に関係ありません……。

 さて、作品の見どころはシーメールになるだけでなく、売春婦にまで身を堕とすところ。

 このウィッグというのは、便利なシロモノで、装着して女装セックスをすればするほど、身体もダイナマイトエロボディになっていく。快感もどんどん進化するから、出会い系で男を漁ったり、タクシーで料金代わりに身体を差し出したり……。

 あまりにオイタが過ぎたのか、地元のヤクザに捕まってヤキを入れられます。

「お前やな! ここらで勝手に商売をしとるシーメール女っちゅうのは」

 と、捕まるシーンの昭和感はなんなんだ。

 そんなわけで、売春婦堕ちするわけですが、やってくる客はサディストばかり。チ×ポキンタマへの電流責めとか、けっこうなプレイをするのですが、ヒロインのなんか“馴染んでいる感”がヤバいです。

 極めつけは、後半でサディストな客と結婚式をさせられるところ。元の会社の同僚やら、 常連客やらが集まって爆笑されるわけですよ。

 いや~、こんな結婚式に一度は出席したい。なにしろ、キャンドルサービスならぬニードルサービス……客席を回ってチンポに針をぶっさされていく……とかあるんですよ!!

 とにかく独特のテイストが光る作家だけあって、熱いファンはわんさか。作者のブログのコメント欄には火傷するような熱意が。しっかり射精した後は、そちらも見てみてください。
(文=昼間 たかし)

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