『ラブ・ミー・テンダー』(藤丸)やさしさと愛に包まれた純愛エロマンガ短編集!作者はハイスタのファンか?

 「Love Me Tender」といえば、言わずと知れたエルヴィス・プレスリーの名曲だ。「やさしく愛して」という邦訳が付けられることが多い。

 様々なアーティストにカバーされているので、オリジナルは聴いたことがないけど、曲は知っているという方は多いのではないだろうか。元々は映画の主題歌で、1956年リリースだ。よって、60年以上も世界中で愛されている名曲中の名曲ということになる。

 さて、カタカナではあるが『ラブミーテンダー』(ワニマガジン社)というタイトルを付けたエロマンガがリリースされた。『COMIC快楽天』で活躍中の藤丸氏の初単行本がそれだ。

 公式の紹介文を引用しよう。

 優しく愛して、甘く愛して、そして性器をもって愛する至愛短編集です。

 奥手イケメンアイドルとヤリ手女マネージャーが二人開脚でテッペンを目指す「Battlefield」三部作はもちろん、一年ぶりの再会を祝しておちんちん花火を打ち上げる「8月の灯」や愛するカレのためにバージンを投げ捨てる「ロマンティックダストシューターズ」ほか、スレンダーガールのアンダーを重点的にホジホジする208ページ。

 つまるところハナマルな1冊です。

 邦訳の「やさしく愛して」にのっとってか、全編“愛”と“優しさ”にあふれた短編集となっている。

 特に注目は「Love is a battlefiled」だ。最終話につながる前日譚のおまけ付で全3話で構成されている。タイトルがHi-STANDARDの2000年にリリースされたシングルと同じということにも注目だ。ちなみにシングルに主録されていた曲「This is Love」と同じタイトルの作品も、『ラブミーテンダー』には収録されている。

 「Love is a battlefiled」はタレントとマネージャーの恋物語だ。たった3話ではあるが、ふたりの精神的結びつきと愛を非常に強く感じさせる傑作となっている。エロマンガということを抜いて、多くの人に触れてもらいたい作品だ。物語にはまだまだ余白があるので、可能ならば続編なども読みたくなる。

 全体としては、極めてエロイけど物語として完成度が高く、エロマンガ愛読者以外にも読んでもらいたいものと、エロとギャグに振り切ったものに二分されるが今作の特徴だろう。しかし、どの作品にも“愛”と“優しさ”が含まれるので、凌辱などの暴力行為は一切ない。

 特に『8月の灯』は8月の暑い日差しを背景に、死者との交わりを示唆する物悲しい物語であり、文学作品の装いすら感じる。愛のあるセックスの尊さが身に沁みる。

 全12話(期間限定版は13話)という大ボリュームに藤丸氏の魅力が詰まった短編集だ。抜くのもよし、物語を味わうのもよし。純愛が好きな方はぜひともゲットしよう。
(文=Leoneko)

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