『NARUTO』岸本斉史が新連載の準備中! 発行部数200万部割れの「ジャンプ」を救う救世主になるか!?

 人気マンガ『NARUTO-ナルト-』の作者・岸本斉史が、新連載の準備を「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)で進めていることが明らかになった。

 3月5日に行われた「ジャンプ」創刊50周年を記念した新連載・新企画の発表会では、岸本の新連載のほか、『トリコ』の島袋光年による新作読み切り『ビルドキング』、『BLEACH』の久保帯人による新作読み切りが掲載されることも発表された。4月23日発売の「ジャンプ」21・22合併号に掲載される島袋の『ビルドキング』は連載を見据えた読み切りで、衣食住の“住”がテーマになっているという。

 5日発売の14号からスタートした芥見下々の新連載『呪術廻戦』を皮切りに、3号連続で新連載をスタートさせる「ジャンプ」。新連載について、発表会に出席した中野博之編集長は「連載作品を決める会議では、作品について賛否両論あるのが普通なのですが、今回の3作品は、満場一致での連載開始になります」と自信をのぞかせている。

「ジャンプ」は“日本で一番売れている少年誌”だが、発行部数自体は徐々に落ちている。『ドラゴンボール』や『SLAM DUNK』といった超人気作品が連載されていた「ジャンプ黄金期」には発行部数653万部という、驚異的な数字を記録したが、その後の部数は右肩下がり。昨年5月には、発行部数がついに200万部を割れる事態となった(参照記事)。「一般社団法人 日本雑誌協会」によれば、2017年10月~12月の「ジャンプ」発行部数は181万部。最近はアプリ版「ジャンプ+」で「ジャンプ」を読むユーザーが増えているものの、200万部を割った以降も、ゆるやかに数字を落としている状態だ。

 200万部を割った要因は、2016年に『BLEACH』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『トリコ』といった人気作の連載が相次いで終了したのも関係しているだろう。これに「ジャンプ」は、昨年に6号連続で新連載をスタートさせる企画を展開。そのうちの『アイシールド21』の原作・稲垣理一郎がBoichiとタッグを組んだ『Dr.STONE』は現在掲載上位だが、『黒子のバスケ』の藤巻忠俊による『ROBOT×LASERBEAM』は掲載下位にある状態。『べるぜバブ』の田村隆平による『腹ペコのマリー』を含む3作品は、すでに連載が終了している。

 現在の「ジャンプ」は、『ONE PIECE』を筆頭に『銀魂』や『ハイキュー!!』、『僕のヒーローアカデミア』『ブラッククローバー』といった人気作品、『約束のネバーランド』『鬼滅の刃』といった若手の作品が支えている。しかし、先日には実写映画化された『斉木楠雄のΨ難』の連載が終了し、『銀魂』についても最終章に突入している状態だ。

 若手を発掘しつつ、岸本斉史といった大ベテランを起用し、再起を図ろうとしている「ジャンプ」。岸本の新連載については、ネットでも「岸本先生の新連載楽しみすぎ」「新連載待っていました!」と期待の声が多いが、「ジャンプ」復活の糸口となるのだろうか。今後の展開に注目していきたい。

(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

『NARUTO』岸本斉史が新連載の準備中! 発行部数200万部割れの「ジャンプ」を救う救世主になるか!?のページです。おたぽるは、漫画マンガ&ラノベの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!