「東京ゲームショウ」、観客減は気のせい?ミサイル避難訓練も行われた会場レポート

tgs04.jpg「ディースリー・パブリッシャー」ブースより

●趣の異なるビジネスデイ、過激なパフォーマンスで即日中止になったイベントも

 ビジネスデイとパブリックデイは対象としている層が異なるため、当然ながら集まる人や開催されるステージイベントの方向性にも差異がある。中国に本拠地を置くオンラインゲーム企業、KONGZHONG/空中网などはパブリックデイにコンパニオンを集めた華やかなランウェイイベントを開催していることで知られるが、一方ビジネスデイには現在の中国発スマートフォンゲームの売上の推移や状況などの考察・発表を行っていた。また、そうした発表資料は名刺との交換により配布されているなど、ビジネスデイとパブリックデイの違いを見ることができる。

 コンパニオン絡みのステージイベントといえば、今回のTGSではその過激さから、運営から注意が入ったものも。株式会社インティ・クリエイツブースにて出展されていたシューティングゲーム『ぎゃる●(●は星)がん2』のイベントにて、ゲーム中の雰囲気の再現としてコンパニオンのスカートをうちわで扇いでめくるというイベントを行っていたのだが、ビジネスデイ2日目となる22日からは中止となっていた。

 ゲーム中の1シーンの再現とはいえ、スタッフもファンもコンパニオンのスカートを喜々として覗き込む姿は、たしかに展示会の場には不釣合いな異常な光景と言えるかもしれない。なお、かつて「TGS2010」にて販売元のアルケミストよりシリーズ第1作『ぎゃる●がん』が出展された際も水鉄砲でコンパニオンを濡らすイベントが事務局より注意され、続くイベントが中止となったことがある。TGSにはコンパニオンの撮影を目的とする来場者も多く、今回のイベントを楽しみにしていたファンもそれなりにいたとは思うが、イベントそのものを中止せざるを得ないような内容では誰も喜ばない結果を招くということを意識してほしいところ。

 もちろんこうしたイベントが何でも注意されるというわけではない。株式会社ディースリー・パブリッシャーでは、同社の人気シリーズ『DREAM C CLUB』を原作とする2.5次元ユニット「劇団ドリームクラブ」のスペシャルライブをはじめ、多くのイベントを開催している。昨年で言えば『スクールガールゾンビハンター』中の再現としてコンパニオンの衣服を破くパフォーマンスや、ステージ上での水着への生着替えなどが話題に。

 今年は生着替えに加えて、ラジコン戦車を用いた足元からの写真撮影などを行っていた。しかしながら、同社は毎年こうしたイベントを開催しているし、事務局より注意されたという話はない。華やかなステージの裏には、見せ方や観客の誘導などを徹底し、抜かりなく準備を行ったであろう慎重さがうかがえる。大歓声の巻き起こったスペシャルライブをはじめとして、今回のTGSで行われたディースリー・パブリッシャーのステージイベントはすべて「ニコニコ動画」および「Youtube LIVE」にてログを観ることが可能となっている。最新作の情報チェックにはもちろん、劇中のダンスを再現しきった劇団ドリームクラブのライブは2.5次元ユニットのファンならば一度観ておいて損はないだろう。

 また、今回のTGSではインディーゲームコーナーでも一騒動があった。出展していたブースの多くで設置されていた「Nintendo Switch」販促用の赤い箱がビジネスデイ2日目以降撤去される事態となった。設置していた企業の関係者によると、TGS運営サイドの人間から直接そのように指示があったとのこと。この騒動はTwitter上でも取り上げられ、“業界の闇”として話題になっているようだ。というのも、TGSに任天堂株式会社は不参加であり、インディゲームコーナーにはスポンサーとしてソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアが加わっているからであろう。「不参加企業の販促物を置くのはいかがなものか」「他のハードのPOPが無い中でNintendo SwitchのPOPだけがあるのは問題」という声も挙がっている。

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