コミュ障だって大丈夫! Twitter抜きで同人誌の感想をもらう方法【同人活動レポート】

■感想以外にも同人誌を書く理由はある

 最後に、前回の記事(2017年5月時点)から3カ月たっているが、この間は同人イベントに出ず同人誌の販社を通じ通販を行っていた。この間でどのくらい同人誌が頒布できたか部数の報告をしたい。
【前提条件】
・同人誌A~Dを制作。全て二次創作。「A」と、「B~D」は元の作品が異なる
・書いているのは漫画でなく小説
・A~Cは50部、Dは40部刷る
・B~Dを同人誌の販社を通じ通販している(Aも以前はそうしていたが、委託期間が過ぎて今は販売していない)

【前回、2017年5月の頒布冊数】
A 17冊
B 43冊
C 31冊
D 12冊
合計 103冊/190冊

【3カ月後、2017年8月の頒布冊数】
A 17冊
B 50冊(+7冊)
C 37冊(+6冊)
D 21冊(+9冊)
合計 123冊/190冊

 毎日部数の動きを確認したところで動きのなさに暗くなるだけだが、数か月おきに確認するのは励みになっていいものだ。

 同人誌Bは50部刷って50部頒布できたので本来完売のはずだが、印刷所は余計に刷った分を「余部」として渡してくれる。それが3部残っているのだ。これが頒布できたら晴れて「完売はわわ」だ。

 しかし「完売はわわ」はニュアンスとして「イケると思った数よりはるかに少ない部数を刷り、イベント開始1時間程度で完売してしまって、並んだのに手に入れられず肩を落とす人を尻目に『完売ですごめんなさい><;;」とこみ上げる高笑いを必死でこらえつつTwitterでつぶやくこと」であり、一年と数カ月かけて通販とイベントで50部を完売させた私は「完売はわわ」などではなく「同人よくがんばったで賞」だ。完売したらおいしいものを食べに行きたい。

 二次創作は原作の人気に左右されるし、また「原作と二次同人作家の相性」もある。好きな二次創作同人作家が対象とする原作を変えたら「今回は前のジャンルで同人活動をしていたときほど輝きがない」と読者として思うのは残酷だがよくあることだ。私の場合も「同人誌A」と「同人誌B~D」は異なる原作だ。書いている本人としては同人誌A~Dどれも愛しているが、オンライン、オフラインの反響を見ると、私も「同人誌B~D」の方が原作との相性がいいのだろう。

 しかし相性のいい現ジャンルなのに、近日出る予定のイベントではジャンルを変える予定だ。気が付いたら同人誌を出したいと思うほど現ジャンルにはまってしまったのだから仕方ない。残念ながらオンラインの反響を見る限り「新ジャンルは現ジャンルよりも同人人気がなく」そのうえ「新ジャンルは現ジャンルより私と相性悪い」のも、現ジャンルにいた方がおそらく感想をもらいやすいのもわかっている。

 感想は力水であり生命線だ。感想をもらえない同人活動はむなしい。しかし、感想が全てではなく、そもそも「書きたいから書く」のが同人活動だ。「一冊も頒布できなくてもその覚悟で来たのだからガタガタ言わない」を心に、次回、さわやかに玉砕したい。

(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

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