『苦情殺到!桃太郎』が話題に! ネットモラルを問うCMの制作意図を聞いてみた

1707_ac490.jpg「ACジャパン」『苦情殺到!桃太郎』動画より

「自由にものが言えるのはいいことですが、ネット上では誰もが『ちょっと行き過ぎでは』 と思っているのではないでしょうか。作品の提案企画書には『スマホやパソコンなど、便利なツールの使い方について、改めて考えてみませんか』と書かれており、幅広い層に共感いただけるテーマではないかと感じました」

 ACジャパンには、独自にテーマを設定した「全国キャンペーン」、支援する支援団体ごとにテーマを設定した「支援キャンパーン」、全国7地域ごとにテーマを設定した「地域キャンペーン」の3カテゴリーにわけ、年に20作品ほどの公共広告を作成。今回の『苦情殺到!桃太郎』は全国キャンペーンのひとつとなる。

 各広告の表現アイデアは、コンペ参加広告会社のボランティアにより提供され、数度の審査を経て、作品決定~実制作へと移行するという。

「電話や問い合わせなどから、『ネットモラル』の関心の高さを感じました。また、プリミティブなキャラクターと、リアルなネット用語のコメントが相乗効果となり、インパクトのある表現となったと感じます」と、『苦情殺到!桃太郎』のクオリティー、そして反響の大きさに手応えを感じている様子。

 ただ、取り扱うテーマがテーマだけに、下手な料理の仕方ではそれこそ「炎上騒ぎ」を起こしてしまいかねない素材だったと思われる。制作においては、どんなことに注意を払っていたのだろうか?

「ACから伝えたい『声を荒らげる前に、少しだけ考えてみませんか?』というメッセージ を美輪明宏さんに依頼し、出演していただいたことです。そこがキーだと思います。さらに広告を見た人に共感や興味をもってもらいたいために、ネット上で使われている言葉を使用したり、クスッとしてしまうようなエピソードを入れ、バランスを取りました」

 声高にメッセージを伝えるのではなく、受け入れやすいよう細やかな配慮が各所に散りばめられていたからこそ、SNSやネットを日常的に使用する層にも炎上することなく迎え入れられたのだろう。今後はどんなCMを見せてくれるのか、楽しみだ。

 なお、『苦情殺到!桃太郎』の放送および広告掲載は2018年6月30日まで継続。CMはACジャパン公式サイトなどでも視聴できるので、未見という人はチェックしてみては?

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