祝・OVA&TV第3期決定! 『ヤマノススメ』、待望の続編制作決定にはどんな苦労が!? 後藤裕PDインタビュー!!

1707_yama2.jpg『ヤマノススメ セカンドシーズン』キービジュアル

―― それは飯能市の観光課などですね?

後藤 はい、ドキドキしながら電話したら、ちょうどお隣の秩父市が『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で盛り上がっていて、飯能市さんはそれを横目で見ていたものだから、「キター! ウチにもアニメが!!」と、最初からノリノリで対応してくれまして。

 いやそんなに盛り上がられても、こっちは5分アニメなんで、と言ったんですが、とにかく歓迎してくれました(笑)。最初はお互いにお金ががかからない範囲で、作品を宣伝していただいたり、取材にご協力いただいたり、というレベルでした。ところが、放送が始まったらファンの方が飯能市を訪れるようになって、それに町の人が気づいて――そこからですかね、本当に盛り上がったのは。

―― 自分は趣味で登山をするんですが、3期の発表前の今年春も、市内にはあちこちポスターがあるし、等身大パネルを飾っている店舗も多くて。放送終了から2年以上経っているのに、まだ『ヤマノススメ』は飯能で現役なんだと実感しました。

後藤 何も音沙汰ない2年間ぐらいを、町の商店街の方たちやファンの方たちが『ヤマノススメ』をつないでくれていたというか。ありがたいなぁと思います。お店の方なんかも、当初はやはり半信半疑だったんですけど、実際ファンの方が現地へ来てくれましたから。そこで皆さんが受け入れる体制を作ってくれて、ファンとお店の方がすごく仲良くなったりされていましたからね。

 それに飯能市の担当の方とは、本当に試行錯誤しながら色んなことをやっていただきましたし、ふるさと納税とか企画していただきましたし。あとは、アニメにもちらっと出ていますけど聖望学園の新井先生にもお世話になりました。

※飯能市の私立高校・聖望学園は、あおいやひなたが通う高校のモデル

―― 新井先生はTwitterなどでもマメに言及されているし、熱い記事を書かれたりもしていますよね。

後藤 ファンの方をや商店街の皆さんをまとめていただいたり、すごく応援してくださるので。学校の先生にそこまでやっていただいていいのかな、なんて思いながら(笑)、甘えさせてもらいました。

1707_yama02.jpg石井スポーツクラブ公式サイトより

―― グッズを手掛けている企業さんも多いですが、特に石井スポーツさんが品数も豊富です。

後藤 少しでも作品を広げたいので、ちょっとでも関係ありそうな所に電話したんです。僕自身は山の知識が全然なくて。

―― 登山そのものには興味がなかった?

後藤 なかったんです。知識がないなりに調べて、登山グッズを手掛けているメーカーさんやショップさんに、作画の資料として道具を貸してくださいとか、グッズを一緒に作りませんか? と、ひたすらあちこちに電話しまくりまして。石井スポーツさんには2期の放送直前ぐらいにお電話したんですが、「電話してくるのが遅いです」と叱られました(笑)。

―― 待ち構えていられたと(笑)。

後藤 なんで他のショップさんやメーカーさんにあたってから電話するんですか、もちろんやりますよと(笑)。今では一番熱心に取り組んでいただいているかもしれません。ご担当さんがアニメが好きな方で、「ぜひやります」「グッズを作ったら絶対売れます」と、社内でいってくれたみたいなんです。

 グッズは数多く出してきましたけど、1期では山メーカーさんとのコラボグッズは、モンベルさんと作ったカラビナぐらいしかなかったんですが、これが速攻売れたんですよ。

 そこまでファンの方がガチで山登りするとは思ってなかったんです。でも石井スポーツさんが作ってくれた登山中に使えるグッズを並んで買ってくれているのを見て、グッズはちゃんとしたものがいいんだなと。

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