『正解するカド』12話 ヤハクィザシュニナです。惚れた男に娘がいて、そいつに殺されてしまったとです

■ヤハクィザシュニナです

 ヤハクィザシュニナです。
「ナノミスハインで相対時間をズラしたの。特定の領域ではこのわずかな時間で16年が経過したことになる」
 と沙羅花さんが言ったとき、「はっ、まさか」とリアクションしてしまいました。
 でも、私は、37次元も上位の存在で、もちろんナノミスハインを縦横無尽に使えるとです。
 時空を操ることが当たり前の存在なのだから、こんなこと予測ずみのはずなんです。
 気づかないわけがない。
「自転車で相対位置を移動したの。特定の領域ではこのわずかな時間で300メートル移動したことになる」
「はっ、まさか」
 あなたたちの感覚になおすと、こんな馬鹿なリアクションをしてしまったのです。
物語の都合というのは、怖いとです。

 ヤハクィザシュニナです。
 総理大臣が、かっこいい風に
「気を抜くな。やるべきことは変わらん。状況の正確な把握につとめ、国民の安全確保を徹底するのだ」
 と言うとりましたが、いっかいたりとも総理大臣は、状況の正確な把握につとめようとしておりませんでした。
 人体に予期せぬ影響が現れる放送を流されることも、しょうがないと諦めて、止めようともしませんでした。
 無策で気を抜きっぱなしな人が、マジメな顔で、カッコいいセリフを言うとは、政治家は怖かとです。

 ヤハクィザシュニナです。
 私が消えると、カドが消え、ワムが電力を失い、サンサによって得られたはずの異方感覚も失われ、ナノミスハインは突然と消え去ったのです。
 ワムは、形状でエネルギーを導き出していたので、能力が消えるはずはないんです。
むかしなつかしの特撮のワルがやられるとなぜか効力が消えるパタンをまだ使うのか? と驚いていたら、
 あっさり、あの超越娘がやらかしたことを、沙羅花さんが言い出すんです。
 ワムが電力を失って死んでいく多くの人のことはまったく描かれませんでした。
 ワムが登場した回で、ワムによって勉強する灯りを得ていた少年が描かれておりましたが、
 その少年の灯りを奪うことについて、あの人たちは、想像しないのでしょうか。考えてあげないのでしょうか。
 恐ろしかとです。

 ヤハクィザシュニナです。
 あの超越娘、私を消滅させてから「あいつはそんな悪いやつじゃなかった」って笑うの、ほんと、恐ろしかとです。

 『正解するカド』12話 ヤハクィザシュニナです。惚れた男に娘がいて、そいつに殺されてしまったとですの画像2『正解するカド』公式サイトより

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