【モノブライト出口博之の特撮自由帳(11)】

大槻ケンヂ×モノブライト・出口博之、世界進出を目指して(!?)改めて“特撮”を語る!

1707_deguchi07.jpg作:永井豪『空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜』(角川書店)コミック表紙

■「やりましょうよ、世界進出(笑)」(出口)

大槻 怪人、超人をまとめた図鑑みたいなものがあるじゃない。あれに、俺、出ているのよ。

出口 大槻さんは超人だったんですか?(笑)

大槻 永井豪先生のマンガ原作で、Vシネマになった『空想科学任侠伝 極道忍者ドス竜』というのがあるんだけど、それの極道忍者ドス竜、現代に生きる忍者の末裔を忍者役を、バンドブームの煽りで俺がやったの。そしたらある日「超人怪人大全」みたいな本を読んでいたら、ドス竜も載っていて(笑)。

出口 ああ、こいつ知ってるぞ! 俺だ!! と(笑)。

大槻 カルト的に海外でもちょっと知られているらしくて。というのも『鋼鉄ジーグ』もそうだけど、永井豪先生の作品は海外でずっと人気があるから、マンガを読んで訳して、アメリカのクリエーターに流しているやつらがいて。

出口 ああ、調査チームみたいな。

大槻 うん。『ターミネーター』(84年)は、『黒の獅子』というマンガが元ネタなんじゃないかと、先生はおっしゃっていて。そういう作品が他にも何作かあるみたいなんだよ、『ニューヨーク1977』(81年)なんかは『バイオレンスジャック』っぽいところがあるし。

出口 ああ、そうか。

大槻 でね、色んなマンガの先生が似たようなことは仰っているんだけど。でもそれが本当なら、ある日ドス竜を読んだり見た外国人が……

出口 「COOL!」とか言いながら大槻さんのもとへ来る日が(笑)。

大槻 「You are ドスリュー!」って。で、「次の作品にはマスター役として出てください」とか言われて、「おう、考えておくよ」なんて答えたりするんだよ、きっと。

 でも、以前書いた小説で『縫製人間ヌイグルマー』というのがあって、それを元に井口昇監督が『ヌイグルマーZ』という映画を、全然お話を変えて撮ってくれたんだけど、あれをね、いつかハリウッドで撮ってくれないかなという野望はある。すごい反米的な内容だから、トランプ政権のうちはダメだろうな、と思うんだけど(笑)。

出口 でも米国以外の国でもチャンスがあるわけですから。

大槻 そうね。あと『ステーシーズ―少女再殺全談』という、少女だけがゾンビになるという小説を書いたことがあるんだけど。加藤夏希ちゃん主演で映画になって(01年)、モーニング娘。出演でミュージカル(『舞台版 ステーシーズ 少女再殺歌劇』と改題)にもなったんだけど、このミュージカル版が評判がよくて。絶対、フランスとかのちょいロリコンな監督が撮ったりしたら、絶対面白くなるなと思って。

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