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【モノブライト出口博之の特撮自由帳(11)】

大槻ケンヂ×モノブライト・出口博之、世界進出を目指して(!?)改めて“特撮”を語る!

2017.07.03

■憧れのヒーローと同席できるうれしさと緊張と

大槻 同じ長寿シリーズでも『ウルトラマン』は最近のでも基本デザインはそんなには変わらないよね?

出口 そうですね、あまり逸脱していません。

大槻 戦隊ものは、最初の『秘密戦隊ゴレンジャー』(75~77年)を最初から見ているんですよ。ホント幸運な世代で、ウルトラマンはダメだったけど、ライダーもレンジャーも、アニメの『マジンガーZ』(72~74年)や『ルパン三世』(71~72年)も第1回目を見ているんですよ。『ルパン三世』が始まったときの衝撃といったらね、もう、お茶の間が凍りついた。

出口 見ちゃいけないものを見てしまったと(笑)。

大槻 ドゥバドゥバドゥバ……と音楽が流れてきて、不二子ちゃんが縛り付けられてコチョコチョされるんですよ(笑)。もうね、お茶の間がシ~ンと静まり返った。その、まさに「大槻家、どうなる!?」というときに、母が「いいじゃない、これ。面白いじゃない」と。

出口 へぇ~。

大槻 それで「大丈夫だった!」と。やっぱね、不二子ちゃんコチョコチョのときに、各家庭で親のジャッジがあったと思いますよ。

出口 そこでチャンネルを変えられるか、そのまま「面白いね」と、見続けることができるのかという。

大槻 ルパンなんかはその後、面白いねということで見続けたんだけど、後番組で始まったのが「マッハロッドで~~ブロロロロー~、ぶっとばすんだ~」(歌いだす)でしたから。

出口 ギュンギュギュン、と(笑)。『超人バロム・1』(72~73年)ですね。

大槻 母親はひっくり返っていましたよ、私の好きな、あおのオシャレなルパンはどこへ、って(笑)。

出口 たしか水木一郎さんが歌わられているんですよね。

大槻 そういや水木さんと一緒にお仕事する機会が何度かあったんだけど、普通に歌ってくれるから、うれしくなっちゃうんですよ、たしかどこかで『超人バロム・1』(「ぼくらのバロム1」)も一緒に歌ったし。

 藤岡弘.さんにもお会いしたことがあるの。取材でご自宅に伺ったんだけど、自宅が2軒だかあって、片方は道場になっているのかな? 凛とした感じの男性スタッフが応対してくれたんだけど、「藤岡は少し遅れますから、その間、これを見ていただけますか」と、ビデオを見せられるんだけど、それが藤岡さんが馬にまたがってやってきて、居合いで巻き藁を斬ったり、弓を引いたりという内容で20分ぐらいあったかな。で、それを丸々2回見たからね!

出口 プロモーションビデオみたいなのを(笑)。

大槻 その後、青森で「夏の魔物」フェスに出た時、たしかその時も水木さんも出演してらしたんだけど、僕の出番になってさあ今から出ますというタイミングで「大槻さん、少し待ってください」と。何だろうと思っていたら「今から、俳優の藤岡弘.さんが皆さんにご挨拶をなさいます」とアナウンスが入って。

出口 ダハハ。

大槻 「え? 青森にいらしているの?」と思って、ふと振り返ったら、満面の笑みを浮かべた藤岡さんがいらっしゃって。「ふわはっはっは。いやぁ、お邪魔しますね、ふわはっはっは」(声真似で)と。僕も長いですけど、“藤岡待ち”でライブが押したのは初めてでしたよ(笑)。

 お客さんもポカンとしているんですよ、突然藤岡さんが出てきたものだから。また、「夏の魔物」に来るようなお客さんは、やっぱちょっと変わっているじゃないですか(笑)。だから藤岡さんも途中で「これはちょっと違うな」と気づいたのか、「とにかく! 若いやつらは夢を持て! 夢を持てぇ!!」(声真似で)って、強引にまとめてらっしゃったけど(笑)。

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